前回の話
小学2年生の息子ケンゴ君のママ水嶋あかねさん。ある日、担任の先生からの突然の電話に愕然。保育園からの友達で今も仲の良い3人は、学校へも一緒に登校、そろそろ仲良く帰ってくるだろうと思っていたところの電話、何事かと思っていると、ケンゴ君がヒロ君に、マモル君を蹴るよう命令していたと言い、本人も認めていると聞いて愕然。吉村先生の「ケンゴ君がお友達に指示をして、他の子に暴力を振わせた」という言葉をただただ聞いていたのでした。
いじめ加害者と思われた小学生息子[2]一方的な担任の言葉が全く腑に落ちない
担任の吉村先生から、ケンゴ君が友達に暴力を振るわせたと連絡を受けたあかねさんが驚いていると、「・・ですから、ヒロ君はケンゴ君からの命令に逆らえずに、マモル君のことを蹴ったそうです」吉村先生にそう言われて、「あ・・あの・・。この3人は昔から仲が良くて・・」動揺しながらあかねさんが答えると、「仲が良い?ヒロ君は、『ケンゴ君のことが怖い』と私に言いましたよ?」と反論する吉村先生。
「私ははっきり聞いていますし、ヒロ君も私の前で怖がっていました」と言い切る吉村先生に、「えっ・・今日も仲良く登校して行きましたが・・」と答えると、「ケンゴ君にはまだ意地悪をした自覚がないようです。私からもしっかり伝えましたが、ご家庭でしっかりお子さんの様子を見ていただけますか」吉村先生が言いました。
「ケンゴが・・?やんちゃではあるけど、そんなことする子では・・ましてやヒロ君やマモル君にそんな・・」そう思いながら「先生すみません、あの・・ちょっとどうしても信じられなくて」と切り出したあかねさん、「・・そもそもなぜ息子がそんな命令をしたのか、原因は聞かれていますか?」と言葉を続けました。
「『遊びだった』と話していました。2年生だと自分の言動が意地悪だと自覚がない子もいますから。遊びで人に暴力をふるう命令をしてしまうことは悪いこと。卑怯なことだと、そこは厳しく指導をしました」そう話す吉村先生に、「・・そうですか。一度息子にも話を聞いてみます」と伝えたあかねさん。
電話を切った後、「ケンゴが??ヒロ君のことを怖がらせた??でも・・あんなに仲がいいのに?」あかねさんの頭の中で想いがぐるぐると回りはじめました。
そして、「私、何か見落としてる・・?」あかねさんが思いを巡らせていると、「シュポッ」「マモル君ママ: こんにちは。マモルがヒロくんに蹴られたことで先生から連絡があったと思いますが・・」マモル君のママからメッセージが届いたのでした。
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。