<<前編の話
子どもが冷たいものを飲むと歯が痛いと言い出だした!これって知覚過敏?
でも、子どももなるの?そんな疑問に、医療法人時和会理事長 呉本 勝隆先生に前後編にわたってお話を伺いました。
今回は後編です。
前回は子どもの知覚過敏についてお話ししました。次回は予防方法についてお話しします。
歯の健康と食事の関係性について
子どもたちの食生活は歯の健康に密接な関係があります。特に砂糖の摂取量には注意が必要です。砂糖が歯垢と結びついて酸を生成し、歯を傷つける原因となります。
バランスの取れた食事や、食後の歯みがきが大切です。
正しい歯みがきのポイント
子どもたちが正しい歯みがきを身につけることは、知覚過敏の軽減にもつながります。優しく、円を描くように歯をみがくことが大切です。また、歯ブラシの選び方や交換のタイミングにも気をつけましょう。
スポーツドリンクの注意点
子どもたちがスポーツドリンクを摂ることは運動後の水分補給に有益ですが、過度な摂取は歯を傷つける恐れがあります。砂糖が多く含まれているため、摂取量には注意が必要です。
おわりに
子どもたちが知覚過敏に悩むことは、時に心を痛めることかもしれませんが、安心してください。親としてできることはたくさんあります。
まず第一に、子どもたちの感受性に寄り添い、理解することが重要です。
子どもたちの繊細な感覚に敏感に反応し、それに対する理解を深めることが、安心感を生むでしょう。
また、歯の健康に関しても、積極的なケアが必要です。
定期的な歯科検診は、知覚過敏を早期に気付く手助けとなります!
歯みがきの際には、専用の歯みがき粉や歯ブラシを使用し、優しくていねいにケアしてください。食事にも気を使い、砂糖の摂取を抑えることなどが歯の健康を保つためにとても重要です。
歯は一生つき合っていくものです。お子さんが大きくなった時、歯で悩んだり苦労したりないよう、小さな頃から気をつけてあげましょう。
執筆者
呉本勝隆(くれもと・かつたか)先生
歯科医師
経歴
医療法人時和会理事長。クレモト歯科なんば診療所院長。日本歯科保存学会専門医。WCOI(世界口腔インプラント会議)専門医。子どもから高齢者まで幅広い年齢の患者が通えるよう、さまざまな診療内容を扱う。重度の虫歯治療(根管治療)から、歯周病やインプラント、口腔(こうくう)外科、審美歯科、ホワイトニング、入れ歯治療まで対応している。
日本口腔インプラント学会会員、日本歯科保存学会会員、日本歯内療法学会会員、日本歯科顕微鏡学会会員
クレモト歯科なんば診療所