
かかってしまったら?学校や園は?
もし診断された場合、日常生活で気をつけることと、出席停止のルールについて解説します。
○お家でできるケア(日常生活の工夫)
・特効薬的な食材はありませんが、咳き込みを誘発しない環境づくりが大切です。
・湿度を保つ:乾燥は咳の大敵です。加湿器などで湿度を50~60%に保ちましょう。
・食事は「少しずつ」:一度にたくさん食べると、咳き込んだ拍子に全部吐いてしまうことがあります。「少量頻回(少しの量を回数多く)」を心がけましょう。
・刺激を避ける:タバコの煙、冷たい空気、激しい運動は咳の発作を誘発します。
○学校・保育園・幼稚園の出席停止ルール
学校保健安全法という法律で、出席停止の基準が決まっています。
基準:
「特有の咳(激しい咳き込みやレプリーゼ)がなくなるまで」または「適切な抗菌薬(抗生物質)を5日間飲み終わるまで」。
対応:
医師が「もう感染力がない」と判断すれば、咳が少し残っていても登校・登園許可が出ることがあります。
逆に自己判断で「少し咳が残るけどもういいか」と登校させると、クラスやきょうだい、赤ちゃんへの感染源になるリスクがあります。必ずかかりつけ医に確認しましょう。
おすすめの食事や食材は?
喉の粘膜をいたわり、体力を落とさない工夫が大切です。
◎おすすめの食材:
・ビタミンA・Cを含むもの:カボチャ、人参、ブロッコリー、果物など(粘膜を強くし、免疫をサポート)。
・消化が良く、喉越しの良いもの:うどん、ゼリー、ヨーグルト、茶碗蒸し。
・蜂蜜(はちみつ):1歳以上のお子さんであれば、寝る前のスプーン1杯の蜂蜜が咳を和らげるという報告があります。
【重要】1歳未満の赤ちゃんには、ボツリヌス症のリスクがあるため絶対に与えないでください。
●避けたほうがよいもの:
パサパサしたもの(クッキー、パンなど)、辛いもの、熱すぎるもの、冷たすぎるもの。これらは咳のスイッチを入れてしまいます。
一番の予防は「ワクチン」と「大人の意識」
百日咳は非常に感染力が強い(インフルエンザの約10倍とも言われます)ため、手洗い・うがいだけでは防ぎきれないことがあります。
確実な予防法:四種混合(または五種混合)ワクチン
生後2ヶ月から始まる定期接種(四種混合:DPT-IPV、または五種混合)に含まれています。計4回の接種を適切な時期にしっかり受けることが、重症化を防ぐ最大の鍵です。母子手帳を確認し、打ち忘れがないかチェックしましょう。
○大人も注意が必要
子どもの頃に打ったワクチンの効果は、大人になると弱まっています。「咳が長引いているな」と思ったら、赤ちゃんに会うのを控える、マスクをするなどの配慮が、小さな命を守ることにつながります。
こんな時はすぐに病院へ!
○日中の小児科受診をおすすめしたいケース
◆1~2週間以上、咳が続いている。
◆咳のあとに何度も吐いてしまう。
◆周囲(園・学校・家族)に百日咳の人がいる。
◆予防接種が終わっていない乳幼児の、夜間の咳き込み。
○救急受診・救急車を考えてほしいサイン
とくに生後6か月未満の乳児で、次のような場合は迷わず救急です:
◇咳のあとに顔や唇が真っ青・紫になる。
◇息が止まりそう/実際に止まる時間がある。
◇ぐったりして反応が乏しい。
◇水分・母乳・ミルクがほとんど飲めない。
公的資料でも、乳児では無呼吸・チアノーゼ・けいれん・呼吸停止に至ることがあり、肺炎・脳症など重い合併症が報告されています。
まとめ
百日咳は「昔の病気」ではなく、今も身近にある病気です。「ただの風邪かな?」と思っても、激しい咳が続く場合は早めの受診を心がけてください。家庭でできる一番の予防は、手洗い・咳エチケット・換気+定期接種(四種混合)の確認です。
何より、ワクチンで防げる病気ですので、接種スケジュールを大切にしてくださいね。まずは「母子手帳」を開いて、お子さんの予防接種の欄をチェックしてみませんか?「四種混合(または五種混合)」が規定の回数(1期初回3回+追加1回)済んでいるか、確認してみましょう。
※本記事の作成にあたり、文章表現の確認や校閲の一部に生成AIを使用しております。
![ママ広場 [mamahiroba]](https://mamahiroba.com/wp-content/themes/mamahiroba-2024/images/common/logo.webp)
