前回のお話
みーちゃんの人見知りに対し何かできることはないかと考える和栗ぐりさん。同じ環境で育っても、人見知りなみーちゃんと愛想のいいはーくん。そんな二人を見て「きっと生まれ持った性格なんだろう」と思います。そして、自分自身も人見知りな和栗ぐりさんにはみーちゃんの気持ちがとてもわかります。楽しそうに遊んでもらうはーくんをじっと見つめるみーちゃんを見て「人見知りって損だよなぁ」と思うのでした。
人見知りでもこれだけは。[4]
「いただきましゅ」
と手を合わせて元気に言うみーちゃん。
人前ではなかなか挨拶できないみーちゃんですが、家ではちゃんとできています。
「何か嬉しいことをしてもらったら『ありがとう』、悪いことをしてしまったら『ごめんなさい』だよ」
和栗ぐりさんはみーちゃんに口酸っぱくこう言ってきました。
時には・・・
「さぁお茶を持ってきてあげたよ?はい、どうぞ?」
「あ、ありがとう・・・」
こんな風に圧をかけることも。
それでも・・・
あるとき、外で持っていたぬいぐるみを落としてしまったみーちゃん。
気付いたお姉さんが拾ってくれ
「お嬢ちゃん、落としたよ?」
と言って渡してくれました。
ぬいぐるみを拾ってもらったみーちゃんは
「・・・」
知らない人にお礼を言うことはありませんでした。
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
深々と頭を下げてみーちゃんの分もお姉さんにお礼を言う和栗ぐりさん。
「うさたん、拾ってもらってよかったね。いなくなっていたかもしれないよ。
おねえさんのおかげだよ。うさたんがいると嬉しいでしょ?」
嬉しいことをしてもらったら『ありがとう』と言う・・・それがみーちゃんに伝わるよう優しく声をかけました。
「感謝の気持ちは3歳児には難しいのかな・・・それとも、人見知りなだけかな・・・」
まだ小さいから理解ができないのか、理解はできているけれど人見知りだから言えないのか・・・和栗ぐりさんは考えます。
続きます。
和栗ぐり
長女みーちゃん、長男はーくん、1歳7ヶ月差の年子姉弟の日常を描いてます。
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まだ小さいから語源化できないだけで、きっと何か心の中で思っていることがあるのでしょうね。
[ママ広場編集部]