ひらがな練習。
何歳から始めていますか?
就学前にひらがなを覚えさせなきゃダメ?
以前の私は、勉強なんて小学生になったら嫌でも始まるんだから、幼児期は外で遊べ~!という考えでした。
でも、息子が「なんて書いてある?」とか「これトラの名前?」と興味をみせはじめた3歳ころに、ひらがな練習を「やらせない」というのも「無理にやらせる」のと同じくらい親のエゴかなぁと思ったり、1年生になって、みんなが自分の名前を読んで書けるのに息子だけできなかったらスタート時点でつまずくかなぁと思ったり、保育園で学研プレイルームが始まったこともあり、なんだかんだでひらがなは就学前にマスターしてみよう!という結論になりました。
ダメということはないと思います。ただ、新しいことを覚えたいという意欲は子どもは自然に芽生えるみたいです。
現在5歳の息子が3歳から少しずつやっているひらがな練習を段階ごとにまとめてみました。
私は先取り教育に熱心ではありませんし、教えるのが上手でもないのですが、心強い同僚ママ仲間さんたちに紹介してもらったゲームや遊びを取り入れたおかげで、息子も私も挫折せずになんとかやっています。
毎日はやらない、というところも私たち親子らしいペースです(笑)。
大人にとっては「え、そこ?」というつまずきを乗り越えながら理解していく過程と、各段階で取り入れて良かった遊びを紹介したいと思います。
最初はモノの名前をおぼえる + お風呂シート
動物や身の回りの物の名前がわかるようになってきたら、お風呂シートを貼ってみました。
ひらがな50音の表なのですが、一文字ずつ、その字が頭文字のイラストが描かれています。
最初は、「これ(イラスト)はなぁに?」をこたえる遊びでよいと思います。
こたえられたら、「そう、アリだね、アリさんの、『あ』。」と言って文字を指さす。それだけです。
毎日少しでも続けることが大切なのは皆さんご存じかと思いますが、私の場合、ワークや部屋の壁に貼るシートでひらがな練習をしようとすると、続かない!ちょっとの時間でも続かない!!
その点、お風呂シートは絶対に時間が取れるのでおススメですよ。
なぜイラストの名前をこたえるだけにするかというと、私はこのお風呂シートの遊びで先走り過ぎた反省があるからなのです。
それは、最初から質問を「この字はなぁに?」にしていたことです。
当時3歳の息子は、例えばアリのイラストをを見て「あ。」とこたえていたのですが、それで私は文字を理解できていると勘違いしてしまっていました。
「文字」を理解するのは、まだ次のステップだったことは、後になってからわかりました。。
イラストから文字へ + ひらがなカード
文字の形と読み方を覚えるには、文字だけを見て練習する必要があります。
同僚ママさんに教えてもらったひらがなカードは、まさに私が欲しいと思っていたものでした。
表は文字だけ、裏はイラストだけがかいてあります。
文字が書いている面を上にして並べ、「この字はなぁに?」を当てて遊びました。
こたえられたらカードをめくり、「正解!アリさんの、『あ』。」と、ここで初めてイラストを見せます。
このひらがなカードの良いところは、まず文字の「あ」を覚え、それからイラストを見て「あ」から始まるものが記憶に残るところです。この「あ」から始まるものを見て覚えることが、次のステップの遊びにつながるのではないかな、と今となって思います。
いきなり全部のカードを並べると難しいし、集中力が持たなかったので、息子は1日目はア行、翌日はア行を復習してからカ行と、順番に少しずつ練習しました。
文字をこたえられなくても、1回目はカードをチラリとめくってイラストを見てもよいルールを作ると、息子は「わからないから嫌になる」を乗り越えて楽しくカードで遊べました。
文字を書くことは、この時期に始めました。
息子の場合は保育園で学研プレイルームに入会したので、教材を見て初めて「あ、そうか」と思ったのですが、いきなり文字を書くのは難しいです。
書くことにもステップがあって、まずは直線を書く、ギザギザ線を書く練習、それから渦巻き、波線など少し難しい線を引くところから始めて、簡単な『し』『く』『こ』などから順番に文字を書いていきました。
文字からことばへ + ことば集め
この段階でも私は勘違いをしていました。
ひらがな文字を見てこたえられるようになったので、文字を並べてことばにできると思っていたのです。
ひらがなカードを並べて、普段からよく使うことばや息子の大好きな光の国の戦士の名前をつくり、「はい、これ読んでみて。なんて書いてある?」という遊びをした時のことです。
一文字ずつ大きな声で読みあげても、息子は「なんて書いてある?」にこたえられなかったのです。
文字を覚える段階と、文字を並べたらことばになると理解する段階は同時期ではないことがわかっていなかった私は、英語を学んだ時のことを思い出してまた「あ、そうか」と思いました。
アルファベットを学んだばかりの時、すぐに「じゃあ『refrigerator』。はいこれ読んでみて、これなんて書いてある?」って...難しいな確かに!
50音をすべて覚えた頃は、ことば集めがぴったりだったと思います。
「『あ』がつくことばは何がある?」「アリさんのあ!」「アヒルのあ!」...というぐあいに、知っていることばを一生懸命考えて遊べたのでおススメです。毎日のようにお風呂シートで文字とイラストを見て覚えているのでとりかかりのハードルが低く、ことば集めの意味をすぐ理解して楽しめました。
ことばを読んで理解する + 「なんて書いてある?」
ひらがなで書かれたことばを読み、それが「何か」だと理解できる段階にきてようやく息子は「なんて書いてある?」の質問が楽しくなったようです。
散歩の途中に目に入ったことば、チラシや新聞の中から探したことばなど、どんどん読んでくれます。字を読んで、画像が頭に浮かんでピンとくるようなイメージでしょうね。ピンときたときの顔は本当によく漫画であるように頭の上に電球がパッとついたみたい(笑)。
夫や私がノートに書いたことばを読んで「なんて書いてある?」という遊びも楽しいです。
現在もこの遊びは時々しています。
書く練習も、最近は文字だけでなくことばを書くようになっています。
サンタさんにお手紙を書く練習(笑)。
真ん中に書いた"すとろんぐ"は私がお手本で書いたのですが、息子は「ろ」と「る」がややこしかったり、「と」の一部が反対向きになったり濁点を反対に書いたりしながらも頑張ってましたよ。書かなければサンタさんに届きませんからね!
実を言うと書く練習は、家ではなかなか進んでいません。
集中が続くのはだいたい5分。
そもそも息子にとって「やらなければいけないこと」ではないので、他の遊びに目が行ってしまうし、無理強いするとそりゃあもう大変なことに。
気持ちが乗っている時に5分だけ書いたり、家族全員の名前が書けたら余白に花を描くと喜んだりもするので、あの手この手で気持ちを盛り上げようとはしていますが、良い方法があったら教えてほしいです!
ことばを予想する + しりとり
息子は現在、この段階に入ったところです。
ことばを読み、「なんて書いてある」とわかるまでがかなり早くなってきました。
夫が「トラは最近、ことばを予想できるようになってきたね」と言ってきました。
ノートに「おし...」「ちん...」と書き出すと(下ネタかいっ!)、すぐに気づいて書き終わらないうちにキャアキャア笑い出してこたえるとのこと。
まったく、男ってやつは。
ひらがなカードを並べて好きなことばをつくる遊びも楽しめます。
初めは自分とパパママの名前、それから身近な「おはよう」「こんにちは」など。
最近は大人気のアニメキャラクターの名前を並べると喜んで読んでいます。
年末年始はかるたに挑戦できるかもしれません。
この時期ぴったりな遊びとして同僚ママさんにおすすめしてもらったのが、しりとり。
いつでもどこでもできるので、在宅勤務中に仕事をしながらでも、ご飯の支度をしながらでもできて良いですね!
また、「私は誰(何)でしょう」のクイズも教えてもらいました。
「私は誰(何)でしょう」から始まって、あとは「はい」「いいえ」しかこたえないルール。
誰(何)を当てる人は、「それは家の中にありますか?」「大きいですか?」など、予想しながらどんどん質問をしていく遊びです。楽しそう!
ひらがなマスターまでもう少し。なんかできるような気がしてきた。
現在、息子がいまいち理解できていないのは、濁音(点々がつく字)、半濁音(マルがつく字)、促音(小さい「つ」)、拗音(小さい「や・ゆ・よ」)です。
私がルールをうまく教えられないことが歯がゆい...
自分はどうやって教えてもらったのか、あぁもはや記憶が。
でも来年、年長さんの間にこれらをクリアしたらひらがなをマスターできるのかと思うと、なんかできるような気がしてきました!
息子のひらがなマスターへの道はこんな感じです。
1年生になるとき、ひらがなには自信をもって入学するぞ!