ごきげんよう!mamanです。
前回は、子どもが18歳になって高校を卒業しても、子育てが終わったという実感はなく、むしろこれからも必要とされたら支えてやりたいと思っていると書きました。
今日は、何故私がそう思うかを書いていきたいと思います。
大人になったから大丈夫とは限らない
子どもが18歳ともなると、産まれたばかりの「食べて着せて寝かす」という生命維持のお世話段階から考えると信じられないほど、勝手に食べるし着たいものを着るし、いい加減に起きなさいと思うくらい寝るようにもなっているわけで、そういう意味では、確かにもう手が離れています。
あとは、無事に就職し、精神的にも経済的にも自立してくれるのを待つだけ、という年齢ですよね。
ただ、だからといって、親の役目はもうまったく無いかというと、そうではないと思うのです。
なぜなら、私自身が、社会人になってから体調を崩して、一時的に親の助けを必要とした経験があるからです。
自分でもそんなことになるなんて、つゆほども思っていなかったので、前職を辞める決断をせざるを得なかった時には、親をどれほどがっかりさせるかわかっていたし、一旦は自立したのに、いい大人になった自分が老いた親に迷惑をかけることが、とても辛かったのです。
実際、その時の両親は動揺し、
「今さら養えない。」
「どうして今になって?」
と言いました。
どうして今(大人)になってから体調不良で職を失うようなことになったか…?
…それは、その時まで、ずっとずっと頑張り続けたからです。
頑張り続けたからこそ、小休止が必要になったのです。
それが、社会人になってからだったということです。
自分で言うのもなんですが、私、頑張り屋さんなのです(笑)。
自分では普通にやっているつもりなのですが、はたから見ると頑張りすぎだそうで、倒れるまで気づかない危険なパターンなのです(苦笑)。
大学生までは頑張り抜けることができた私でしたが、社会人になって、望んで赴任したわけではない慣れない土地で、慣れない仕事に孤軍奮闘しているうちに、燃え尽きたんでしょうね。
体を壊して、もうこの仕事を辞めるしかないというところまで行きました。
その時、親に
「今さら養えない。」
とうろたえられたことは、頭では無理もないと理解しているつもりでも、心にはこたえていましたし、これからどうやって生きていけばいいのだろうと、途方に暮れました。
幸い、その時は、今の夫が救ってくれたのですが、燃え尽き症候群は、頑張り屋さんほど、いつやってくるかわかりません。
頑張り続けた期間が長ければ長いほど、大人になってから燃え尽きることも多いのではないかと思います。
大人になったからもう大丈夫、なのではなくて、大人になるまで頑張り続けたからこそ、大人になってから疲れてしまうことがある。
燃え尽きでなくとも、仕事やその他もろもろ、社会人になってから体調を崩してしまうことは、誰にでも起こり得ることです。
大人になったから、就職したから、もう大丈夫、というわけではないと思うのです。
もちろん、大人であれば、躓いても、自分でなんとか生きていく道を探らなければなりません。でも、立ち直るまでのいっとき、誰かの支えや助けが必要なこともあります。
経済的に養うとか、そういうことばかりではなく、
「いつでも帰ってきていいよ。」
「ひとりで悩まないで。大丈夫。」
と、精神的に寄り添ってくれる存在が必要です。
親がその存在になってやらなかったら、誰が救ってくれるのでしょう。
専門家に頼る道もあります。
でも、専門家は、1日中一緒にいてくれるわけではありません。
大人になった子どもが抱える問題というのは、親だけでは助けになれない類のものもありますが、最後まで寄り添うのは、親であり、家族ですよね。
だから私は、子どもが大人になってからでも、何か辛い状況に陥って親の助けが必要な時には、気持ちだけでも帰る場所として支えてやれる余力を残しておきたいと思っているのです。
私が「子育ては終わらない」と書いた理由は、そこにあります。
私にとって、子育ては、終わりのないライフワークです。
うちの18歳も、大人としてはまだまだ産まれたてのピヨピヨで、一人前には程遠い存在です。
親としてハラハラさせられる日々は、これからもしばらく続きそうです。
それを楽しんでいくしかないかなと思っています。