子どもへの「ご褒美ルール」効果的な方法や気をつけるポイントってある?SNSでも大人気!元教師のドラゴン先生に伺いました!

テスト勉強や宿題に取り組んでもらうための「ご褒美ルール」。なかなか使いどころが難しいですよね。
今回はそんな「ご褒美ルール」について、教師として勤務した経験もある、株式会社ドラゴン教育革命代表 坂田聖一郎さんご自身の経験を交えてお話をいただきました。

子どもへのご褒美は子どもの成長に効果があるのかな?
子どものやる気につながる効果的なご褒美は何だろう?
このように、子どものやる気が出ないときに、ご褒美をあげてもいいのかとお悩みの親御さんもいるのではないでしょうか?
今回は子どもへのご褒美ルールの効果的な使い方をお伝えします。

効果的なご褒美の使い方

私の娘を例に、効果的だったご褒美を紹介します。
娘は片付けが苦手で、床にすぐ物を置いてしまいます。
これを何とかしたいと思っていたのですが、何度言っても片付けが身につかないんですよ。
頭を悩ませていたちょうど昨年、娘が犬を飼いたいと伝えてきました。
そこで良いタイミングだと思い、「片付けができたら、ご褒美として犬を飼ってもいいよ」と約束したんです。
ただし、この伝え方だと片付けが習慣化しないと思ったので「床に物が落ちていると、犬が誤飲して死んでしまう恐れがあるから、片付けられないうちは犬を飼えないからね」と説明もしました。
すると、娘は片付けをするようになり、家の中がずいぶんとキレイになりました。
「床に物が落ちていると犬が誤飲して死んでしまう」という理由に、娘が納得したからです。
このように、習慣化させたい行動とご褒美が結びついていることがポイントです。

ご褒美を使う際に気を付けた方がよいこと

ご褒美も使い方を誤れば、一過性のものに終わってしまうので注意が必要です。
たしかにご褒美をあげれば、子どものモチベーションが上がるので親はラクです。
しかし、やる気が下がるたびにご褒美を与えていたら、
「ご褒美がないとやる気がでない」という順番になってしまいます。
これでは本末転倒だと思いませんか?

私が中学校教員をしていたときの話です。
ある子がテスト前に親と、10位以内に入ったらご褒美にゲームを買う約束をしたんです。
そのテストでは本当に頑張り、結果は5位。
見事、ご褒美を手にしたそうです。
しかし、次のテストでは元の順位に戻ってしまいました。
理由は、頑張る動機がなくなったからです。
この事例から、単発的なご褒美や欲しくてたまらないものをご褒美にしても、継続的な努力にはつながらないことが分かります。
特に習慣化させたい行動がある場合は、ご褒美をあげる前に、しっかり子どもとコミュニケーションを取って、その子にとってのご褒美は何かを理解しておきましょう。
例えば、以下の3点を意識して子どもの様子を観察してみてください。
・どういうポイントでモチベーションが上がるのか?
・どういうポイントでモチベーションが下がるのか?
・ご褒美は物なのか?言葉なのか?

普段から子どもとのコミュニーションを通して、その子のモチベーションのクセを把握しておくことが大切です。

まとめ

ご褒美は子どもの成長に効果的ですが、工夫が必要です。
ポイントは、子どもが納得すること。
一方、ご褒美を使うときは、子どもが「ご褒美がなければやる気が出ない」とならないよう注意が必要です。子どもの成長につながるご褒美にするためには、普段から子どもとコミュニケーションを取って、何をすればモチベーションが上がるのか、その子にとって何がご褒美なのかを考えてみてください。

執筆者

坂田聖一郎
株式会社ドラゴン教育革命代表

経歴
愛知教育大学教育学部卒業後、東京NSC9期に入学。
同期だった現在「しずる」村上純とコンビを結成するも解散。
愛知教育大学大学院に入学。
大学院生の傍ら、定時制高校で非常勤講師として国語を教える。
卒業後、愛知県豊田市の正規教員として小中学校に勤務。
2020年7月には「株式会社ドラゴン教育革命」代表取締役に就任。
2022年「ままためコーチング塾」をスタート。

ドラゴン先生プロフィール
https://dragonteacher.com/profile/

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