[27]義父がしんどい|無責任な父に怒りをあらわにする母を見て、やっと自分の過ちに気付いた夫

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前回のお話

マミさんとの結婚を機に、音信不通だった父親と久しぶりに会うことになったショウタさん。しかしいざ会ってみると、初対面にも関わらず遠慮もデリカシーもない態度にマミさんはドン引き。一方のショウタさんは久々の再会に舞い上がり、周りの目も気にせず義父に肩入れをします。ある時はお金がない義父のために交通費や宿泊費を自己負担して結婚式に招待したり、またある時は孫の顔を見せたいからと息子のお七夜に呼んだり・・・満足そうなショウタさんとは裏腹に、マミさんは義父への苦手意識が日に日に募っていきました。それから月日が経ち、長期連休の時期に。この年はマミさんの実家に2泊、ショウタさんの実家に1泊する予定でした。義父とはマミさんの実家に向かう前に食事をするだけという話でしたが、それが不公平だと感じたショウタさんは、マミさんが車から降りた隙を狙って、ユウスケくんと2人で義父のもとへ向かってしまいます。マミさんは急いで義母に連絡を取り、一緒に義父の家へ。すると到着するやいなやユウスケくんの泣き声が聞こえてきました。事情を聞くと、ショウタさんがユウスケくんを義父に任せて出かけていたとのこと。そして驚くことに、義父はユウスケくんを1人で部屋に残し、自分は玄関の外に出てタバコを吸っていたというのです。義母は「そこまで父親を優先するならマミさんとは離婚しなさい!」とショウタさんを叱責します。そして、義父はショウタさんが思うような理想の父親ではないことを告げたうえで、「今後も続けるようなら親子の縁を切る」と厳しい言葉を投げかけました。

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「子どものお金まで搾取してどうするの!?」母親の言葉でハッと我に返る

父親という存在に理想を抱きすぎたあまり、行き過ぎた行動を取るショウタ。ユウスケに怖い思いをさせてもなお、自分の父親を優先する姿を見た義母は「そこまで父親を優先するならマミさんとは離婚しなさい!」と叱責します。さらに、義父はショウタが思うような理想の父親ではないことを告げたうえで、「今後も続けるようなら親子の縁を切る」と厳しい言葉を投げかけたのです。

義母は義父の方を向くと、「あなたも今後一切ショウタにお金を出させないで!」と言いました。しかし義父は「俺は一度も金が欲しいなんて言ったことない、金が無いって話してただけだ」と屁理屈を並べるばかり。そんなふざけた態度に我慢できなくなった義母は「子どものお金まで搾取してどうするのよ!?」と声を荒げました。

「もし今後も続くようならお金返してもらうまでつきまとうわよ!?」義母の剣幕に押されたのか、義父は勘弁してくれというような顔で、「あー!わかったからお前もう帰れ!」と言いました。それに対し義母は「もうここには二度と来たくないし、あなたにも二度と会いたくありません!」そう言うと、さっさと部屋から出て行きました。

さっきまで怒りに震えていた姿が嘘だったかのように、義母はニコッと笑顔を浮かべ、「さあ、帰りましょう」と私とユウスケに声をかけてくれました。そしてショウタに向き直ると、「ショウタは一人で帰りなさい、運転しながら自分のしたことをしっかり考えなさい!」と厳しく言い、車を発進させました。

「ごめんなさいね、恥ずかしい姿を見せちゃって」義母は申し訳なさそうにつぶやきました。私は「いいえ、モヤモヤしてたこと全部お義母さんが言ってくれて・・・スッキリしました」と本音と感謝の気持ちを伝えました。義母がはっきり言ってくれていなかったら、私はきっとモヤモヤを抱えたままだったと思います。

「ショウタは反省してるとは思うけど、一度きちんと話し合ってみて」そう話す義母に私は「はい、これからのことも話そうと思います」と答えます。すると義母が、「私はマミさんがどんな決断をしても賛成だからね」と優しく言ってくれました。

マミさんとユウスケくんのことを想い、ショウタさんと義父に厳しい言葉を投げかけた義母。マミさんが何度伝えても聞く耳を持たなかったショウタさんも、さすがに実の母親からこれだけ言われれば、自分の行動がどれほど異常だったか気付くでしょう。義母がそばにいてくれて本当に良かったですね。

※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

最新のコメント
  • のりこ☆ より

    みんなおかしい!

  • 匿名 より

    いや、こんな事態になっても自分の意見一つ言えない妻。
    息子が危ない目にあったのに、全て義母にお任せ。
    情けなさすぎる。

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