[18]義父がしんどい|「父さんを見捨てないで」非常識さを理解してもなお義父の肩を持つ夫にモヤモヤ

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前回のお話

沖縄で結婚式を挙げる予定のマミさんとショウタさん。二人とも両親が離婚しており、マミさんは母親と姉、ショウタさんは母親と妹だけを式に招待し、お互い父親は呼ばないことに決めていました。しかし、父方の祖母から「父親が祝いたいと言っている」と聞いたショウタさんは、意を決して会うことに。実際に会ってみてびっくり、初対面にも関わらずデリカシーも遠慮もない姿にマミさんはドン引きします。一方のショウタさんは久々の再会で嬉しくなったのか舞い上がり、お金がないと言う義父の交通費とホテル代まで負担して、独断で結婚式に招待してしまいます。義父に肩入れするあまり、周りが見えなくなっているショウタさんを心配したマミさんは、「気にかけすぎじゃない?」と声を掛けますが聞く耳を持ちません。結局、結婚式はその空気を引きずり、気まずさを感じるものとなってしまいました。それから2年後、マミさんは男の子を出産。「孫を見せたい」と言うショウタさんの気持ちを汲んで、お七夜への義父の参加を認めますが、1時間も遅刻したうえ、初めて会う孫をスルーして料理を食べ始める義父に一同ドン引き。終いには、マミさんがユウスケくんに授乳しようと席を立つと、義父が横から「ユウスケはいいなあ、マミさんのおっぱい」と笑いながら言いました。息子の嫁に対してそんなことを平気で言える義父に、思わず背筋が凍るマミさん。すると、非常識な義父の言動に限界を感じたのか、義母が義父を連れて帰ると言ってくれました。部屋を出る前に義母はマミさんに声をかけ、「本当にごめんなさいね」と深々と頭を下げます。何も悪くない義母が義父のせいで落ち込む姿に、マミさんは胸がギュッと締め付けられました。

1話目から読む

義母の言葉で、自分の父親の非常識さを自覚した夫だけど・・・

ショウタの提案で、ユウスケのお七夜に参加することになった義父。しかし、1時間もの大遅刻に始まり、料理の食い尽くし、さらにはセクハラ発言など、非常識な行動を連発します。義母が義父を連れて帰ってくれたことで、なんとか場は収まりましたが、終始落ち着かないお七夜となってしまいました。

お七夜の片付け中、私が「お義母さん、だいぶ気を使ってくれてたね」と話すと、母はため息をつきながら「本当に、ショウタくんももう少ししっかりしてくれたらいいんだけど・・・」とつぶやきました。「でも、無事お七夜がすんでよかった」と安心する私たち。義父が来ると聞いたときは不安でしたが、義母がいてくれたおかげでどうにか乗り切ることができました。

その夜、自宅でゆっくりしていると、義母たちを車で送っていったショウタが帰ってきました。「今日は色々ありがとう、父さんも母さんも喜んでたよ」私にお礼を伝えると、ふと表情を曇らせて「・・・あと母さんに叱られたよ、父さんの非常識なところ放っておくなって」と言いました。

「マミ・・・今までごめんな」義母に言われてやっと目が覚めたのか、ショウタは申し訳なさそうに言いました。だけど義父を完全に見捨てることはできないようで「でも、父さんはあんな感じだけど孫が可愛いって話してた、お祝いの品はお金がなくて出せなくて申し訳ないって・・・」とこの期に及んで庇い続けます。

これまでの行動を思い返し、義父の言葉すべてを疑ってしまう自分がいました。それでも、義父の非常識さを理解してくれたなら、もう関わりを断てるかもしれないと思ったその時ー・・・ショウタは「だから父さんのこと見捨てないでほしいんだ、非常識でも・・・僕の父親なんだ」と私の期待に反する言葉を口にしました。

「これからは僕が父さんをちゃんと止めるから」私の目をじっと見つめてそう話すショウタ。その言葉を信じたい気持ちはあるものの、まだ完全に目を覚ましていないショウタに、どうしても不安が拭えません。私は彼から目をそらし「うん・・・わかった」と答えました。

義母の言葉で、ショウタさんは自分が義父に肩入れしすぎていたことを自覚しました。しかし、それでも義父を完全に見捨てることはできないようで、必死にフォローします。義父の非常識さを理解してくれたのなら、もう関わりを断てるかもしれない・・・そんな淡い期待を抱いていたマミさんでしたが、ショウタさんは「父さんのこと見捨てないでほしいんだ、非常識でも僕の父親なんだ」と、思いに反する言葉を口にします。「これからは僕が父さんをちゃんと止めるから」と言われたものの、マミさんの不安は拭えません。ショウタさんが目を覚ます日はくるのでしょうか。

※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

最新のコメント
  • 読者 より

    夫くんに「どうしてもと言うなら貴方だけの付き合いにして、私たちには関わらせないでください」って忠告したら?義父の持病が嘘か本当か知らんけど、本当だったら義父も夫も介護の費用と人手を頼ってくると思う。

  • ななし より

    義母も「非常識なところを放っておくな」じゃなくて「マミさんに見放されたくなかったら父親と縁を切れ」ってなんで言わんのかな?
    それともこの夫は言われたことを脳内変換する癖があるのかな?コイツから出てきた父親のセリフは全部脳内変換されたもののようだし。

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