「俺は信じる」結婚もできずお金も使い込まれた義父の一途な想いがイタい

これまで、後妻カズハさんに大量のブランド物をプレゼントしたり、亡き母親がカナメさんのために残してくれたお金を、カズハさんに言われるまま渡してしまった義父は、長女アケミさんに「貢いでる」と言われ激怒、さらに、生命保険の受取人をカズハさんにすると知った次女ケイコさんとも言い合いになりました。最終的には受取人をカナメさんにするということで落ち着いたものの、ひとり密かに想定外な顔をしていたのはカズハさん。結婚式に参列するはずだったにもかかわらず、カズハさんが姿をあらわさなかったのは、実は突然いなくなってしまっていたから。アケミさんから知らせを受けたカナメさんが慌てて実家に駆け付けると、アケミさんが「これ・・」と差し出したのは、義父のサインしかない婚姻届でした。
差し出された婚姻届に書かれていたのは義父のサインだけで「妻になる人」は空欄になっているのを見たカナメさんは、「え・・これ」と戸惑いながらそう言うと、「うん。お父さん結婚していなかったみたい」アケミさんの後ろには魂が抜けてしまったような義父の姿が。

「で・・これ・・」そう言って今度はケイコさんが通帳を取り出しました。
「お父さん、生活費をここから引き出すようにって通帳渡してたんだって」
そう言って通帳をまじまじと見ると、

「何これ!?全然残ってないじゃん!!」のぞき込んだカナメさんが青ざめながら言うと、「これで分かったでしょ。騙されてたんだよ、お父さん」アケミさんが義父の方を見てそう言うと、
「そんなことない・・俺はカズちゃんを信じる」と静かに言いました。

義父のことはスルーして、「ねぇ、警察に届けた方がいいんじゃない?」「うん私もそう思う」アケミさんとケイコさんが意見を一致させていると、「いや!俺はカズちゃんを待っている!!」義父が言い張るも、「でも根こそぎ取られてるじゃん!!」とバッサリ!
友達に一部始終を話していたナツさんは、「・・と、お義父さんは頑なにカズハさんを信じてたんだ・・」と言うと、

「こ、ここまで予想通りの展開ってホントにあるんだね・・」
「うん・・ベタすぎる展開にちょっと驚く・・」
口々に呟く友達に、「でもね・・ここからがカズハさんがすごいなって思ったところで・・」
ナツさんが静かに言いました。
アケミさん、ケイコさんにカナメさん。姉弟3人が久しぶりに実家に揃ったところ、アケミさんが差し出したのは婚姻届。その婚姻届には義父のサインしかされていませんでした。「妻になる人」の欄は空欄。カズハさんの名前は書かれておらず、義父は実は再婚していなかった、ということが発覚。その事実を知って魂の抜けたように呆然。すると、「これ・・」とケイコさんが差し出したのは通帳でした。「ここから生活費を引き出すように」そう言ってカズハさんに渡していた通帳を開いてみると、残金がほとんどない!青ざめるカナメさんと、「これでわかったでしょ。騙されてたんだよ、お父さん」義父にハッキリ伝えるアケミさん。でも、「そんなことない・・俺はカズちゃんを信じる」と言う義父の話は聞かず、「警察に届けた方がいい」と話し合う姉妹。「いや俺はカズちゃんを待っている!!」と言い張る義父に「でも根こそぎ取られてるじゃん」とバッサリ。
そんなやりとりが繰り広げられたと友達に話すナツさんが、「・・と、お義父さんは頑なにカズハさんを信じてたんだ・・」と言うと、「予想通りの展開・・」「ベタすぎる・・」そう呟く友達に、「でもね・・ここからがカズハさんがすごいなって思ったところで・・」ナツさんが静かに言いました。
ここまで結果がハッキリ出ていてもカズハさんを信じたい義父。ほとんどお金を持っていかれてしまいましたが、カズハさんはこれだけで終わる気がしませんよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。