単なる無遠慮な性格なだけではなさそうな義姉

家族でBBQをしている席で、ユキさんが、ルカさんの夫ユウトさんは高校生くらいまでユキさんのことが好きだったと話し始めたので、ユキさんの夫アサヒさんはすぐに制止しましたが「昔のことだから別にいいじゃん」と気にせず話すユキさん。「聞きたいよね?」と話を振られたルカさんは居心地が悪く、娘のマユちゃんを連れて飲み物を取りに席を立ちました。
すると、ユキさんはすかさずルカさんの悪口を言い始めたのです。
「ルカちゃんって自分の意見とか全然言わないし、ちょっとイライラさせるところあるよね~?陰キャタイプっていうか?」と不満げに言うユキさんの様子を見ていた高校生の娘サクラちゃんがたまらず「ママ!言いすぎだよ」と真顔で言いました。

娘に言われてもなお、ユキさんは「そう?本当のこと言っただけだよ」と不満そうです。それどころか「私、ああいうタイプちょっと嫌いなんだよねぇー。ユウトの奥さんだから仲良くするけどさ」とまで言い放ちました。隣で聞いていた夫のアサヒさんは「ユキは、ズバズバ言いすぎ。思っててもそういうのは口に出さない方がいいぞ。」とさすがにたしなめました。

アサヒさんにもサクラさんちゃんにも否定されたユキさんは、不貞腐れた様子で「はいはい、わかりました~。じゃ、私も飲み物取ってきま~す」と席を立ちましたが。
人知れず、ふっと不敵な笑みを浮かべて。

私が席を外して飲み物の所へいると、後からユキさんも「ルカちゃん。私も飲み物取りに来ちゃった」と、何事も無かったような笑顔でやってきました。私は「あっ、そうなんですね。」と言うしかありません。

私は平常を装ってマユに笑顔を作って「マユ、準備が終わったら持って行くから先に戻ってて」と娘をみんなのいるテーブルに行かせて、ユキさんと2人きりになりました。
人それぞれ性格が違いますから、反りの合わない人がいても仕方のないことです。けれど、だからといってマウントを取ったりみんなの前で「嫌い」と宣言するのではなく、それとなく距離を置くという方法もありますよね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi
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