[14]義姉が嫌い|私の存在って何?夫のタイプにドンピシャな義妹が子ども達の心まで奪って腹が立つ

アイコンイメージ
前回のお話

ルカさんの夫ユウトさんと義兄夫婦のアサヒさんとユキさんの3人は幼馴染。ルカさんは、ユウトさんとの親密さをやたらアピールしてくるユキさんが苦手でした。ある日、二家族でバーベキューをしたときに、ユキさんはユウトさんが高校生頃まで自分を好きだったこと、そしてユウトさんの初めての相手は自分だとルカさんに自慢げに話しました。無神経な発言をアサヒさんとユウトさんに責められても、娘のサクラちゃんや息子のリョウくんから軽蔑されても、ユキさんは自分の言動を反省するどころか「私の居場所を取ったのはあの子じゃない!」と思いルカさんを逆恨み。ユキさんがこのような思考になったのは、数年前の出来事がきっかけでした。数年前に義実家に集まった時のこと、料理上手なルカさんは義母からもユウトさんからも褒められ、ユキさんの家族もみんながルカさんを褒めました。ルカさんは勉強もでき、英語の問題でわからないところがあったサクラちゃんはルカさんに尊敬の眼差しを向け、リョウくんは「なんでもできるお母さんでいいな~」と羨ましがりました。さらに、褒められて照れるルカさんを見てみんなが「かわいい」「かわいい」と言うと、ユウトさんは「俺以外はルカを褒めるの禁止!」とヤキモチ。みんなの輪の中心にいるルカさんに、ユキさんは複雑な気持ちを抱きます。

1話目から読む

私じゃ不満なの?私と比べて義妹を褒めてばかりの夫と子ども達

義実家での集まりのときにずっと話題の中心にいたルカさん。みんながルカさんばかりを褒めて居心地の悪い思いをしていた私は、ユウトとルカさんが帰ってホッとしていました。
それなのに、ルカさんが帰ってからも「ルカちゃんホント気が利くよな~」「私、ルカさんみたいな人になりたいなー」と夫のアサヒも娘のサクラもまだルカさんの話。

「留学とか憧れる~。勉強もできるし優しいし・・完璧!」と目を輝かせるサクラ。リョウが「うちのママすぐ怒るしな~」と言うと、すぐにサクラが「そうだよー」と同調。

ルカさんへの憧れで頭がいっぱいのサクラから「ママも留学とかしなかったのー?」と聞かれ、「なに言ってるの。高校卒業してすぐにサクラを妊娠したんだもん」と答えた私。私が高校を卒業してすぐに妊娠出産したことはサクラも知ってるはずなのに・・。

「サクラの為に子育て頑張ったのに・・そんなセリフ言う~?」と冗談っぽく怒って見せると、サクラは「ごめんごめん。育ててくれてありがとう~」と笑いながら言いました。

「でも今からルカちゃんに料理とか教えてもらったら?」とアサヒに言われた私は、複雑な気持ちを抱きつつも笑顔で「・・うん、そうしようかな」と笑顔で答えました。すると、リョウが「でも」と口を開きました。

「ルカさんがママだったらよかったのに~」冗談で言ったのかもしれませんが、リョウのこの言葉で私は自分を否定されたようで胸がズキッと痛みました。優しくて料理上手で勉強も教えてあげられるルカさんに私は適わない・・。

胸の痛みを顔に出すまいと、「なによー?文句あるの?私だと!」と笑いながら言うと、リョウは「ああははっごめん~」とおどけていました。みんなして「ルカさん」「ルカさん」って・・なによ。そういえば、アサヒが昔付き合ってた女の子はみんなルカちゃんみたいな子だったもんね。私はだんだんと腹が立ってきました。

義実家にいる間、みんなの話題の中心にいたのはルカさんでした。そして、それはルカさんが帰ってからも続きました。夫のアサヒさんは「ほんと気が利くよな」とルカさんを褒め、娘のサクラちゃんは「ルカさんみたいな人になりたい。勉強もできるし優しいし、完璧!」と目を輝かせ、息子のリョウくんからは「ルカさんがママだったらよかったのに」とまで言われてしまったユキさん。
みんなが自分とルカさんを比べてルカさんばかりを褒めていたらいい気はしませんよね。悪気はないのでしょうが、リョウくんの言葉は母親として悲しくなってしまいますね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi

この記事をSHAREする