義母からの手紙[8]義母の記憶がどんどん消えていく

義母は、物忘れもひどくなり、少しずつ調子が悪くなってきていました。
「お義母さんの調子が悪くなってきて心配したけど、昔のことを時々思い出すみたいで、新婚旅行の話もしてくれましたね」
「まさか私まで行くと思わなかったよ。分かんないことだらけで、でも、カスミさんがいつも助けてくれてね」

「義母の言葉を聞いて、『覚えていてくれてるんだ』と嬉しくなったカスミさん。でも・・
ある時「泥棒!」と大きな声が!

「財布を取られたんだ。お金がない!」と興奮している義母に、「母さん!落ち着いてよ」シンゴさんがなだめようとしました。「お義母さん、私です!カスミです!」そう言って、カスミさんも義母の近くに行こうとすると、「嫌だ!」と大きな声で拒絶されてしまいました。

「だれ!?知らない!!」と強く拒絶され、カスミさんはどうしていいかわかりませんでした。

「ショックで涙が出ました。お義母さんは何も悪くないのに・・。その後も、お義母さんは良くなったり悪くなったりを繰り返し、その後しばらくして、シンゴさんに『あのこと』を聞きました。
「え・・」シンゴさんの言葉に、思わず言葉を失いました」

「お義母さんが?」とたずねると、「うん・・。介護施設のこと、調べてるみたいなんだ」
シンゴさんの言葉に、カスミさんは絶句してしまいました。
※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。