[7]義母からの手紙|夫は優しくて強い人。妻が義母に伝えたい「育ててくれてありがとう」

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前回のお話

シンゴさんの妻であるカスミさんは介護施設に入居した義母トミさんから手紙を受け取りました。その手紙には、カスミさんと初めて会った時からのことが書かれていて、結婚、出産に子育て、そして自身の物忘れがどんどんひどくなっていたことも書かれていました。何もできなくなり、自分が情けないと感じていた義母は、何も分からなくなる前に伝えたいと、「カスミさんありがとう。あなたと出会えて、本当によかったです」と言葉を綴り、手紙を読んだカスミさんは涙が溢れて止まりませんでした。

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義母からの手紙[7]夫は頼りなくなんかない。育休を取る本当の理由

義母の手紙に綴られた言葉に涙が溢れて止まらないカスミさんの頭の中に、義母との思い出が浮かんできました。

「初めて会った時から優しく迎えてくれて、訪ねるたびに温かい笑顔をくれたお義母さん。私の気持ちをいつも優先してくれて、大切に扱ってくれましたね」

義母と初めて会った時の、義母の笑顔が浮かびます。

「そんな優しいお義母さんに、『今と昔は違いますから!』強く、こう言ったことがありました」
「でも、お義母さんは私が話す時、『そうね・・昔とは違うわよね」と、いつだって耳を傾けてくれて、私たちの意見を尊重してくれましたね」

「お義母さんが『少し頼りない』と話すシンゴさんは、とても優しくて、私が結婚や出産で仕事が大変だった時も、いつも支えてくれました。
「シンゴさんが育休を取ると言い始めた時、実は、私もとても驚きました」

「でも、シンゴさんは、私が仕事を大切にしていることを知っていて、出産や育児で私が仕事を諦めることのないように、育休を取ることにしてくれたんだと思います」

「ツヨシが生まれてからは、一緒に育児をして、一緒に家事をして、産後の私が体を休められるよう、一生懸命になってくれました」

「そのおかげで、私の仕事復帰もうまくいったんです」
「シンゴさんはとても優しい人です」

「そして、当時男性では珍しい育休を取って、家族を守ってくれた、とても優しい人です。早くにお義父さんを亡くして、一人で家族を守ってきたお義母さんを見て来たからでしょうね」
そして、
「お義母さん、シンゴさんをそんな人に育ててくれてありがとう・・」

カスミさんも、義母への溢れる思いを伝えたのでした。

※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

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