[12完]義母の遺産騒動|金色に輝くおりんは私の宝物。義母が遺してくれたものを守り続けると誓った嫁

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前回のお話

義母のトキさんと同居し、長年介護してきた静江さん。ある日、トキさんから「ありがとうね」と言われ、最期が近いことを悟ります。元気なうちに義姉の吉子さんと吉美さんに会わせようと夫の吉雄さんに提案しますが、介護を手伝わないのに文句ばかりの2人を呼ぶことには複雑な思いがありました。週末、義姉たちが訪ねてくると、義母の体調を気遣うどころか介護への不満や遺産の話ばかり。着物をめぐって争い始めると、義母は「遺産について娘たちと話すから」と静江さんを部屋から出します。実の娘は嫁とは違うのだと感じ、静江さんは寂しさを覚えました。その後、義姉たちは「現金と着物は自分たちのもの」と言い残して帰宅。以降、義母に会いに来ることはなく、ひと月後、義母は静かに息を引き取りました。義母の葬儀から少し経った頃、遺言書を開封するため家庭裁判所へ向かった一同。意気揚々と遺言書に目を通す義姉たちでしたが、そこに書かれていたのは、数年前に義父の遺産を増やそうとして詐欺に遭い、お金がほとんど残っていないという事実でした。遺産がほとんど残っていないと知り、すっかり意気消沈した義姉たちは、仏壇に手を合わせることもなく帰っていきます。その後、家族で仏壇に手を合わせに行くと、涼子さんが見覚えのない金のおりんに気付きました。りん布団の下に隠してあった手紙を見ると、そこには義母から静江さんへの感謝の気持ちが綴られていました。

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義母がいなくなった寂しさを感じる

りん布団の下にあった手紙は、義母が生前、私に向けてしたためたものでした。そこには、義姉たちが遺産のことで迷惑をかけることを見越してお金をおりんに替えていたことと、私への感謝の気持ちが綴られていました。

あれから一周忌まで、義姉たちは一度も線香をあげに来ることはありませんでした。ひろみちゃん夫婦ですら、忙しい合間を縫って来てくれたのに、実の娘たちが来ないなんて信じられません。義母に頼まれた通り、仏壇のお世話はしています。でも、やっぱり寂しい。時折すごく義母と話したくなります。

吉雄さんは、私が義母を最期まで介護したことを本当に感謝してくれているようで、以前にも増して優しくなりました。「定年退職したらゆっくり旅行しよう、海外もいいな」そう笑いかける吉雄さんに、私は「そうね」と返します。

すると、「お母さん、ちょっといい?」と涼子が声をかけてきました。どうしたのか聞くと、涼子は嬉しそうな表情で、「今度、紹介したい人がいるの」と言いました。吉雄さんが震えながら「ま、まさか・・・嫁に?」とつぶやくと、涼子は満面の笑みで「うん!来年結婚する!」と言いました。

おりんのことは、義姉たちには話していません。どうせ話しても「金製ですって!?さっさとこっちに寄越しなさい」「コレ売れるのよね?早く売っちゃいましょう」と言うに決まっています。義母が残してくれた金のおりんは、私にとってお守りのようなもの。金色に輝くその音色は、毎朝手を合わせる私の心を癒してくれています。

私は仏壇に義母の大好物だったピザをお供えすると、ゆっくりと手を合わせて、こう語りかけました。「お義母さん、そっちでお義父さんと仲良く過ごしてますか?大好物も置いておくので、お2人で楽しんでくださいね」

義母がいなくなった寂しさは完全には埋められないけれど、金のおりんを鳴らすと、義母がそばにいてくれるような気がしますね。これからも義母が遺してくれたおりんを、大事に大事に守ってほしいですね。

※この記事は過去に公開したものを再掲しています。

※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ

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