前回の話
夫ともやさんの実家は「嫁」にとても厳しく、家事全般や家族の世話は嫁の仕事といわれ、義祖父母と同居している義母よしこさんは、毎日義祖父母に厳しいことを言われても義父は何も言ってくれない中で忙しく生活していました。ある日、転びそうになった義祖母を支えてよし子さんが骨折し入院してしまうと、家族の世話を代わりにするためにともやさんの妻ゆかりさんが義実家に呼ばれました。義祖父母がよしこさんに無理をさせてでも退院させようとしていることを知ったゆかりさんは、よしこさんにはともやさんとゆかりさんの家でしばらくゆっくり過ごしてもらい、その間は自分が義実家で過ごすことにしました。そして近所の人に涙を見せて「嫁に厳しい家」とそれとなく伝えました。
家庭内カースト[15-1]評判の悪い義祖母
ある日、近所の田中さんから、義祖母に電話がかかってきました。田中さんに唐突に「ねぇあんた何したの?」と聞かれ、義祖母は「なにが??」と全く思い当たる節がありません。
田中さんから聞いたのは、近所のうわさでした。
「あんた、よしこさんをいびって骨折させたって聞いたよ!」
義祖母は驚いて「はぁ?なにを言ってるんだい、そんなわけないでしょ」とすぐに否定しましたが、田中さんに「それならいいけど・・・かなり評判悪いよ、孫嫁もいびってるって。」と言われてしまいました。
ご近所さんの評判が悪いと聞き、「えぇ!?なんだって!?だれがそんなこと。」義祖母は驚きと怒りに震えました。
「みんなが噂してるよ。でも煙のないところに火は立たないっていうし、気をつけなよ」田中さんはそういうと電話を切ってしまいました。
やはり噂話は尾ひれをつけてすぐに近所に広まってしまったようですね。
次のページ
----------------
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
9歳男児6歳女児の2児の母です。