前回の話
義祖母を庇って骨折してしまった義母よしこさんにゆっくり静養してほしいゆかりさんは、よし子さんが退院したことは義実家には内緒でしばらくの間夫と暮らす家で過ごしてもらっていました。義母の代わりに家族の世話をするため義実家に滞在することにしたゆかりさんは、声をかけてくれた近所の人に義母が義祖母を庇って義骨折したことや義母のようにできない自分は義祖母に怒られてばかりだと涙ながらに語るのでした。
家庭内カースト[14-2]嫁の苦労が近所に知れ渡る
料理が得意ではないながらもカレーを作ったら「こんなの食べられるか!」と怒られたことも、ゆかりさんは近所の人に話しながら、健気に頑張るけれどうまくいかないかわいそうな孫嫁を演じて涙をこぼしました。
「かわいそうに、こんな若いお嫁さんに」と、近所の人はそんなゆかりさんを不憫に思ってハンカチをかしてくれました。
更にゆかりさんは、次々と家事を言いつけれらて、頑張っているけれど手際が悪くてまた怒られたと泣きながら、よしこさんはひとりでずっとやっていることも強調しました。「あのお祖母ちゃんなら言いそう、言い方がキツイ」など、ゆかりさんの話を聞いて近所の人はすっかりゆかりさんやよしこさんが気の毒になってしまったようです。
「もう・・・家族でいびりね」と言う近所の人によると、実はよしこさんのことを近隣の住人は心配しているのだということがわかりました。
「あっ・・・でも怒られるのでナイショにしてください。」とシュンとしてゆかりさんは言いました。
嫁いびりが近所の人の耳に入ってしまったからには、「ナイショ」が守られることは無いでしょうね。近所の噂はすぐに広がるものです。
ママ広場マンガ「家庭内カースト」は毎日更新します。おたのしみに!
----------------
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
9歳男児6歳女児の2児の母です。