カフェで楽しく話しながら、次は飲みに行こうと誘う信也、その様子を窓の外から凝視していたのは・・サチとコウキくん、そしてカナの3人でした。懲りずにママさん達を誘い続ける信也の背後にそっと近づいて「おい」と声を掛けるサチに震えあがる信也、どういうことなのか説明しろ!とサチが問い詰めてもだんまりを決め込む姿に、カナが信也の悪事を洗いざらいぶちまけるのでした。
[10]えげつない夫と甘やかし義母
「はあ?一体・・何やってんの!?」
「・・・ちぇっ」
コウキくんをほったらかして出かけた信也、カフェでママさん達にデリカシーのないことを質問したり、次は飲みに行こうと誘ったり・・呆れた行動にサチが一喝、にも関わらず、反省の色も全く見せず、プイっとふてくされている信也・・
「とりあえず、コウキ連れて先帰ってて!!・・後で説教な。逃げるなよ。」
「へぇ~い」
あいかわらず適当な受け答えをする信也をとっとと帰らせた後で、
たっくんママ、かずくんママの方に向き直ったサチは、
「たっくんママ!かずくんママ!夫が気持ち悪いことしたみたいで・・本当にごめんなさい!」
しっかり頭を下げて信也の愚行をお詫びしました。
それに対して、
「いえいえ、来てくれてよかったです~」
「本当、パパさんも最初は子ども達とたくさん遊んでくれたし・・写真も撮ってくれて・・」
「え?・・・写真?」
かずくんとたっくんママさん達は、不憫に感じたのかサチを責めることなく、これまで信也が子ども達の面倒を見てくれたことや、写真を撮ってくれたことを話したのですが、サチには全くの初耳で・・
「あっ、これです!どうぞ}
「ありがとうございます」
そう差し出されたスマホには、かずくんとたっくんママさん達と信也の3人の「情報交換会(3人)」というグループチャットが作られており、公園で遊んだ時に撮られたという写真が投稿されていました。
楽しく遊ぶみんなの姿には何も問題はないようだったのですが・・
「あれ?アイコンが・・違う・・あっ、もしかして・・」
グループチャットに投稿する信也のアイコンがいつものものと違うことに気づいたサチは、電話でコウキくんが話していた「パパはもう一個のスマホをもってたよ~」という言葉を思い出して、
「かずくんママ、本当ご迷惑をおかけして申し訳ないのですが、このアプリから夫に電話を掛けてもいいでしょうか?」
「もちろん!どうぞどうぞ!」
そして早速信也に電話を掛けると・・
「もしもし!あ、かずくんママ、もしかして飲みに・・」
かずくんママからの電話だと思い、即話し出す信也、そして凝りもせず飲みに行けるかもという下心が・・(汗)
「おい」
とサチにたしなめられて、我に返った信也は、
「ゲッ!・・サチ・・」
とすべてを悟ったのでした・・。
[11]に続きます。
「えげつない夫と甘やかし義母」は毎日更新します。お楽しみに!
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本・編集]ママ広場編集部 [作画]dechi