最低な夫でも、娘にとってはたったひとりのパパ

自分は一切悪くないと思っているタイキとこれ以上同じ空間で過ごせる自信がなくなった私は、「もう一緒に暮らしたくない」と正直な気持ちを伝えました。しかし、タイキはこんな状況になってもなお、「お前が反省して行動を改めれば済む話だろ?」と聞く耳を持ちません。私はタイキに「しばらく話もしたくない」と言い捨て、リナが眠っている部屋に向かいました。
すやすやと眠るリナの手を握りながら、どうしてこんなにも話が通じないんだろう、どうして結婚する前にタイキの報告癖に気付けなかったんだろう・・・と、タイキと結婚したことを後悔しました。

リナを起こさないように声を押し殺して泣いていると、「パパ、ママ・・・だいすき」と、リナの寝言が聞こえました。あんなに話が通じなくて、私の気持ちを理解してくれない人でも、リナにとっては大好きなパパ・・・。離婚したい気持ちでいっぱいでしたが、リナのことを思うと簡単には決断できない自分がいました。

私は、夫にやられた分、徹底的にやり返すことを心に決めました。翌朝「パパ、ママおはよー!」元気よく起きてきたリナに、私は「おはよう!それと・・・リナ、6歳のお誕生日おめでとう」と2日遅れのお祝いの言葉を伝えます。もちろん、隣のタイキは無視です。

「ありがと!ママと約束してたケーキ食べられる?」愛嬌たっぷりの笑顔で聞いてくるリナに、私も微笑んで「もちろん!幼稚園の帰りにママと2人で買いに行こうね」と返しました。「やった~!」と喜ぶリナにつられて、私も自然と笑顔になります。一方タイキは、何の話なのか分からないといった表情で私たちを見ていました。まあ、タイキにはあえて伝えていないのですから当然の反応です。

私は「なぁ・・・」と話しかけてくるタイキを無視してリナの肩に手を置き、「さぁ!ご飯食べないとお迎えのバス来ちゃうよ~!」と明るく声をかけます。タイキは、一夜にして変わった私の態度に困惑しながら「…なんだよ」とつぶやきました。
話も通じなければ、妻の気持ちに寄り添うこともしない最低な夫であっても、リナちゃんにとっては大切なパパです。愛する一人娘から父親を奪うことはできない・・・そう考えたマヤさんは、タイキさんにやり返す道を選んだみたいですね。これをきっかけに、タイキさんが心を入れ替えてくれるといいのですが。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。
![ママ広場 [mamahiroba]](https://mamahiroba.com/wp-content/themes/mamahiroba-2024/images/common/logo.webp)

ん~~~~~~~~
でも娘もママが一緒じゃない事に何も思わないんだ~~~~~……
そっか~~~~~~………………
この娘、ママがいなくても気にしないで色々楽しめているんだね。
鋼のメンタル?