前回の話
義父の家を夫の孝雄さんが相続して以来、義母と孝雄さん3人で暮らしているユキさんは、パートで働きながら義母の病院の付き添いや、身の回りのサポートをしていました。ひとつ心配に思っているのは、月に2回家に泊まりに来る孝雄さんの弟浩二さん家族にたいして義母がいい顔をし過ぎることでした。いつものように浩二さん一家が止まりに来る数日前、ユキさんはお客様用布団を干すなど準備を始めた時に外食する予定があるかどうか確認し、「準備しておいて」と義母に言われた通り、家で食べる昼食の準備をすることにしました。
せびる義弟と貢ぐ義母[2-1]外食するつもりなら伝えて欲しかった。
小学2年生と年中さんも喜んで食べてくれるようなメニューを考えて、手巻きずしやオムライスなど、いろいろな料理を準備しました。ちょうど準備が整った頃、「こんにちはー」と元気な声。浩二さん一家の到着のようです。
義母は食卓に並んだ料理を確認して、浩二さんの子どもたちに「どう?食べられるものあるかしら?」と聞きました。返事を聞く間もなく、「なかったら外にご飯に行きましょう!」と外食に誘ったのです。外でご飯と聞いて、子どもたちは「ハンバーガーが食べたーい」と大喜び。
義母も嬉しそうに「じゃあハンバーガー食べに行きましょう!」と言って、浩二さん家族と一緒にサッサと出掛けてしまいました。
たった今準備が完了した、誰も手を付けていない昼食を前に、私はがっくりして「先に外食するように伝えてくれれば作らないのに・・・」と呟くと、聞いていた夫が「孫たちが可愛くて仕方ないんだね」と言いました。いや、そんなのフォローにならない。一生懸命作ったのに。
次の話
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:さいとうにこ
子育て、日常記録を描いています!
3児のママ