「どう争っても取り分は増えない」遺産がもらえずショックをうける義姉たち

義母の遺言書には、数年前に義父の遺産を増やそうと手を出した投資で詐欺に遭い、全財産を盗られてしまったこと、そのせいで義姉2人に相続するはずの現金がほとんど残っていないことが記されていました。義姉たちは私と吉雄さんに責任をなすりつけようとしますが、吉雄さんが「静江に通帳を預けることに反対したのは姉さんたちだろう」と言うと「そ、そりゃそうだけど・・・」とバツの悪そうな顔をしました。
「土地はすでに吉雄おじさんの名義で、おばあちゃんの分は建物だけ、この家に価値が残っているとは思えないし・・・どう争ってももらえる遺産は増えないよ」ひろみちゃんがそう言うと、吉子さんは「そんな・・・」とショックをうけます。すると、吉美さんが名案だとばかりに「犯人を捕まえてお金を返してもらいましょうよ」と言いました。

吉美さんの提案に「どうやって?誰にいつ騙されたかも、何にも書いてないんだよ」と聞く涼子。続けてひろみちゃんも「犯人が捕まったとしても、盗られたお金なんてほぼ返ってこないからね?」と現実を突き付けます。その言葉を聞いた義姉たちは、魂が抜けたような様子で、仏壇に手を合わせることもなく帰っていきました。

義姉たちが帰り、やっと平穏が戻った我が家。「休みの日にわざわざごめんね」私は少しばかりの感謝の気持ちに、ひろみちゃんに大福を出しました。ひろみちゃんは、わーいと喜びながら「久しぶりにヒロトを大輔さんに預けていいリラックスになりました、こっちこそ毎度毎度お母さんが失礼でごめんなさい」と申し訳なさそうに言いました。

すると涼子が「でもさ、おばあちゃんらしくないよね、騙されてお金を盗られるなんて」と不思議そうに聞きます。「頭のいい人だったけどな・・・でもそれが老化ってもんなんだろう」と吉雄さんは言いますが、涼子は腑に落ちない様子。

「それに、静江おばちゃんに何もないのも納得できない」キーッと不満そうに言うひろみちゃんに、「いいのよ、お義母さんがありがとうって言ってくれたから」と言いました。「おばちゃんがお世話した分の費用、お母さんたちに請求してもよかったんだよ?」とことん気遣ってくれるひろみちゃん。私は微笑みながら「その気持ちだけで十分よ」と言いました。
遺産の当てが外れて焦る義姉たち。吉子さんは娘のひろみさんに、自分たちの取り分を増やせないか聞きますが、どう争ってももらえる遺産は増えないという言葉にショックをうけます。すると吉美さんが、犯人を捕まえてお金を返してもらおうと提案しますが、犯人が捕まってもお金はほとんど帰ってこないと聞くと、魂が抜けたように元気を失い、仏壇に手を合わせることもなく帰っていきました。
一連の話を聞いていた涼子さんが「おばあちゃんらしくないよね、騙されてお金を盗られるなんて」と不思議そうに言いました。「頭のいい人だったけどな・・・でもそれが老化ってもんなんだろう」吉雄さんはそう言いましたが、涼子さんは腑に落ちない様子。「それに、最後までお世話したのに、静江おばちゃんに何もないのも納得できない」不満そうに言うひろみさん。私は「お義母さんがありがとうと言ってくれたことだけで十分よ」と言いました。
確かに、最後まで義母のお世話をした静江さんに何もないのは少し納得がいきませんが、大きく揉めることもなく遺産を相続できそうでよかったです。
※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ
在宅デザイナーの主婦です。息子と夫、そして猫と暮らしています。
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静江さんはおばあちゃんの隠し財産を受け取ることになってそう。
お仏壇になにかありそうな気がする・・・・!
その他動産は義妹たちへ・・
家屋は息子に・・
他に不動産でも持っていたのか?