[1]義母の遺産騒動|突然の言葉「ありがとうねぇ」そう遠くない死期を悟るも知らんぷり

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妻静江さんは完全同居している義母トキさんの介護をしていました。同居し出した頃はいろいろあったけれど穏やかな生活を送っていたのですが、夫吉雄さんの2人の姉、吉子さんと吉美さんが、義母の面倒を見ることも義母に会いに来ることもないくせに、義母の介護についていちいち口を出すのでした。

「介護は絶対手伝わないのに、いつも文句ばっかり」伯母に敵意むき出し

私静江は夫吉雄の母トキと完全同居していました。同居し始めた頃はいろいろあったけれど、今は穏やかな日々。そして、すっかり弱ってしまった義母の介護をするようになりました。


「静江さん・・」ある日の食事中にそう呼ばれ、「はい?」と返事をすると、「ありがとうねぇ・・」と突然言い出した義母。「なんです、改まって。水飲んでください」と答えて介護を続けました。

部屋を出る時、「いつも一緒にいるからわかる。きっと、お義母さんに残された時間はそんなに長くない・・」と思って考え込む私は、「あなた。お義母さんの意識があるうちに、お義姉さんたちも会いに来た方がいいと思う。呼んであげて」夫の耳元でそう囁くと、「・・わかった」と静かに頷く夫。それを聞いて、「おばあちゃん・・」と娘の涼子が涙ぐみました。

すると、「お袋が、大きな苦しみもなく、穏やかな最期を迎えられるのは静江のおかげだ。本当にありがとう」と涙ぐむ夫に、「ヤダ、あなたまで・・」と思わず涙が。「涼子も、母さんを手伝ってくれてありがとな」夫がそう言うと、「私も、おばあちゃん大好きだから~」と涙を流しました。

そして、「でも、伯母さんたちほんとに呼ぶの?来たら、絶対大変だよ。介護は絶対手伝わないのに、いつもお母さんに文句ばっかり言うじゃん」涼子の言葉に、「ここはあの二人の実家でもあるわけだし・・実の親に最期ぐらい会っておきたいでしょう」となだめるように言いました。

でも、「お父さんがもっとガツンと言ってくれたらいいんだけどねぇ」本音を涼子にポロリと漏らすと、「ね!」と大きくうなずく涼子。その後ろで、「す、すまん・・」と申し訳なさそうに夫が立っていました。
そう、涼子にはああ言ったものの、義姉二人が来るのを歓迎する気持ちは・・ほぼなく、あくまで義母のためでした。

ある日のこと、義母の食事の介助をしていた静江さんに、「ありがとうねぇ・・」と義母がお礼を伝えました。静江さんは義母に残された時間がそう長くないことを悟り、吉雄さんに二人の義姉を呼ぶように言ったものの、涼子さんは大反対!「介護は絶対手伝わないのに、いつもお母さんに文句ばっかり」と不満そうな涼子さんをなだめるも、「お父さんがもっとガツンと言ってくれたら」と本音がポロリ。申し訳なさそうにたたずむお父さんのお姉さんたちは、そんなにクセが強いのでしょうか?

※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ
在宅デザイナーの主婦です。息子と夫、そして猫と暮らしています。

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