漫画に疎いはずの夫が、自分の大好きな漫画家を知っていた

「マンションを狙うなんて無駄」という康太の言葉に、私は心の中で静かに頷きました。確かに、義母が知佳さんを追い出して麻里さんたちと暮らすなんて、とてもじゃないけど考えられません。そんな時、マナが「テレビつけて!」と駆け寄ってきました。マナと私がハマっているアニメ『名探偵シフォン』の時間です。「原作漫画も一気に全巻そろえちゃった、この作者さん、学生の頃から大ファンなんだよね」私がそう言うと、康太はなぜか難しい顔をして黙り込んでしまいました。
康太の表情を見た私は、慌てて「もちろんおこづかいの範囲でだし、マイホームの資金は貯めてるよ!?」と弁解しました。その必死さがおかしかったのか、康太はふっと表情を緩め、「わかってるって、ユカは昔から『緑乃トモヨシ』のファンだったもんな」と言いました。

学生時代から緑乃トモヨシの大ファンだった私は、お小遣いをやりくりしながら、少しずつコミックスを集めていました。それにしても、漫画やアニメに疎いはずの康太が、緑乃トモヨシの名前を知っていたことには驚きです。「康太も緑乃トモヨシのこと知ってたんだ、ファンだったの?」そう聞くと、康太は少し動揺した様子で、「え? あぁ、まぁ……な」と歯切れの悪い返事をしました。

翌日、夕飯の買い出しのため、スーパーにやってきた私とマナ。肉じゃがにするか、それともカレーにするか・・・献立に悩んでいると、「ママ見てー! めいたんていシフォン!」とマナが嬉しそうに声を上げます。マナの手には、名探偵シフォンとコラボしたお菓子が握られていました。

名探偵シフォンとのコラボ商品と聞いて、買わずにはいられない私。「しょ、しょうがないから買ってあげる」なんて言いながら、迷いなく商品を買い物カゴへ入れました。するとテンションが上がったマナが、「こうちゃのかおりが、すべてのしんじつをお見通しなのだ~」と名探偵シフォンの決め台詞を得意げに披露します。

「ちーちゃんもよくこうちゃ飲んでるよね~、めいたんていシフォンと同じ!」そう無邪気に話すマナに、私は「そうだね~知佳さんはシフォンケーキと紅茶が大好きみたいね」と返しました。その瞬間、名探偵シフォンと知佳さんに共通点があることに、ふと気が付きました。そういえば同じ組み合わせだけど・・・さすがに考えすぎだよね。
漫画やアニメに疎いはずの康太さんが、緑乃トモヨシの名前を知っているなんて驚きですね。それだけ緑乃トモヨシの作品が、普段その分野に触れない層にまで広く話題になっているのか、それとも何か別の理由があるのか・・・気になります。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
みぃくんのママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。
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やっぱりって展開になってますね。
あの義姉のガッカリする様子が早く観たい。
この主人公の鈍感さなら
同じ漫画家のファンなのね!話が合そう!って
考えになりそうですね