[9]家庭内カースト|嫁はやって当然?感謝なし。到着するや否や掃除と炊事を言いつけられる

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前回のお話

婚約者のともやさんの実家に結婚の挨拶で訪れたゆかりさんは、義母を家政婦のように扱い家の中で絶対的な権力を持っている義祖父母、それに対して何も言わない義父、大人しく従う義母の関係性を見て驚きます。ともやさんも自分の家はおかしいという認識はあるものの、祖父母に反論すると母親が責められるため、何も言わないことが母親を守ることになると思っています。義祖父母は孫のともやさんと結婚するゆかりさんに対しても、自分たちの意見を聞いて当然と思っています。ある日、義父からともやさんに「ゆかりさんと帰って来い」と連絡がきました。義母が骨折して入院したため、自分たちの世話をゆかりさんにしてもらおうと呼び出したようでした。ともやさんはゆかりさんに迷惑をかけまいと自分一人で実家に行こうとしましたが、ゆかりさんはしばらく考えてから「私も行くわ!」と力強く言いました。

1話目から読む

到着早々に掃除と夕飯作りを指示されても笑顔で「はーい!」

義母が骨折して入院中ということで、義父から呼び出されたともやと私。義祖父母と義父は、自分たちのお世話を私にやらせようと思ったようです。ともやは自分一人で行くと言いましたが、私はある考えがあって自分から一緒に行くことを決めました。
「ただいまー」「おじゃましまーす」ともやの実家に到着しました。

「よく来たね」と出迎えてくれた義祖母は、挨拶もそこそこに「じゃ、さっそく掃除と夕飯の用意をしておくれ」と私に言ってきました。チラッとともやを見ると、申し訳なさそうにしながらもやはり何も言いません。私はにっこり笑って「はーい!」と義祖母に返事をすると、さっそく掃除に取り掛かりました。

義祖母は私に家事を指示すると「まったく、よしこも役に立たん。骨折なんかして・・」とぶつぶつと義母の文句を言いながら歩き出しました。「ばあちゃん、母さんはどうして骨折したの?」とともやが聞くと、義祖母は「どんくさいからに決まってるわ!」と不機嫌そうに言って行ってしまいました。

掃除を終わらせた私は、「じゃ、夕飯の準備しますね~。よぉし、がんばるぞ~」と笑顔で腕まくり。義祖母は私がやるのが当然のように「さっさとやっておくれ」と面倒くさそうに言いました。

しばらくして、「はい!お待たせしました~」私はテーブルに山盛りのカレーライスを出しました。

骨折して入院している義母に代わって義実家の家事をするために呼び出されたゆかりさん。義実家に到着するや否や義祖母から家事を言いつけられたゆかりさんは、何も言えないともやさんを横目に笑顔で掃除に取り掛かりました。ともやさんが義母が骨折した理由を尋ねると、義祖母は「どんくさいからに決まってるわ!」と言うだけ。掃除を終えたゆかりさんは、次は夕食作りに取り掛かりました。しばらくしてテーブルに運ばれてきたのは、山盛りのカレーライスでした。
わざわざお手伝いに来てくれたゆかりさんに対して感謝するどころか「さっさとやって」と急かす義祖母。孫の嫁になるゆかりさんがやって当然だと思っていることが強く伝わってきますね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

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