[16]家庭内カースト|孫嫁の作戦勝ち。嫁いびりを近所の人たちに責められて気まずくなった義祖母

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前回のお話

ともやさんと結婚したゆかりさんは、ともやさんの実家に違和感を感じていました。義祖父母が君臨する義実家では、義母よしこさんだけがお手伝いさんのように扱われているのに義父やともやさんが見て見ぬふりを決め込んでいたからです。その思いをともやさんにぶつけると、以前は反発したともやさんも、余計によしこさんが辛く当たられるため何も言わない方がよしこさんを守れると言われ、ますますおかしいと感じました。義母もともやさんも、ゆかりさんには迷惑をかけないから、実家には行かなくていいからと言っていましたが、ある日よろけた義祖母を支えたことで足を骨折し入院したよしこさんの代わりに家族の世話をするためにゆかりさんが呼ばれました。ある決心をして義実家に滞在したゆかりさんの行動は、義祖母にも臆することなく「できないことはできない」とキッパリ。また、近所の人々にはイジメられて悲しむ孫嫁を演じ、さり気なく義祖母の嫁いびりを広めたのでした。

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近所の人が口々に嫁を擁護

嫁いびりの噂が義祖母の耳に入ったので、案の定怒鳴られたのですがそれは想定内。私はわざわざ外に飛び出すと、近所中に響き渡るほどの声で大泣きしました。すると驚いて何人かの近所の人達が集まってきました。

追いかけてきた義祖母が慌てて「ゆかり!何をしてる入って来んか!」と怒りましたが私は動きません。様子を見に来た近所の人たちが「ねぇお嫁さんに厳しくない?こんなに泣くなんて・・・」と庇って言ってくれると、義祖母は「うちにはうちのルールがある。ただそれを伝えてるだけ。」と言い返しました。でもその顔には焦りが見えます。

近所の人は引きませんでした。「でもね、来てくれるだけでもありがたいのよ。」「そうよ、よしこさんが帰ってきたらもうこの子はこの家に寄りつかなくなるし、よしこさんも耐えられなくて出ていくかもしれないわよ。」と口々に擁護してくれたのです。

「家の事しかできないよしこが出ていくはずがないだろ?」義祖母はますます焦った顔で反論しましたが、「何をいってるの?よしこさんなら働き口なんてたくさんあるわよ。どれだけ家のことをしてたと思うの?」とハッキリ言われてしまいました。ご近所さんは義母のことをよく分かっていたようです。

「よしこさんに愛想つかされないように、ほどほどにね。」「お嫁さん、元気出してね。」などと言われながら、義祖母は「ふん、そんあことあるわけない」と言いつつバツが悪そうに家に入っていきました。

ゆかりさんの作戦は大成功のようですね。言われた通りにできなくて怒られしくしくと泣きながらも健気に頑張る嫁を演じきるゆかりさん、さすがです。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

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