[15]家庭内カースト|嫁いびりの噂が近所中に広がり忠告の電話を受けた義祖母が激怒

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前回のお話

結婚が決まったゆかりさんが、ともやさんの実家へ一緒に挨拶に行くと、そこには同居している義父の両親が君臨していて、義母よしこさんをお手伝いさんのように扱っていました。。結婚したら、実家に呼び出されてもすぐには行けないくらいなるべく遠くに住むようにゆかりさんに勧めた義母は、次々に言いつけられる家事や雑用で夕飯も一緒に座れないのに終始笑顔でテキパキとこなしますが、義父母はよしこさんに対して嫌味や厳しいことばかり。それなのにそばで見ている義父やともやさんが何も言わない状況にゆかりさんは違和感を感じました。義母もともやさんも、ゆかりさんには迷惑をかけない、実家には来なくていいと言いましたが、ある日よろけた義祖母を支えた拍子に転んで足を骨折し入院してしまった義母のかわりに、実家で家族の世話をするように呼ばれたゆかりさん。義母のことを考えて作戦を思いついたゆかりさんは、義母に養生してもらっている間に自分が義実家で義祖父母と義父の世話をすることにしました。ケガが治って義母が実家に戻ると、明らかに家の雰囲気が変わっていて、義祖父母も義父も、義母に気遣いを見せるようになっていました。驚いてぽかんとする義母に、ゆかりさんが義母の入院中の出来事を教えました。ゆかりさんはできないことはできない、自分でできる事は自分でを徹底し、更にそれとなく嫁いびりを近所に広めていたのでした。

1話目から読む

泣きながら家を飛び出した孫嫁

私が「内緒にしてください」と言いつつご近所さんにさりげなく義祖母の嫁いびりと健気に働いている義母のことを広めてしばらく経ったある日、義祖母は近所の田中さんからの電話を受けました。義祖母が電話に出るなり田中さんに「ねぇあんた何したの?」と言われ、義祖母は訳が分かりません。

田中さんは「なにって・・・あんた、よしこさんをいびって骨折させたって聞いたよ!」と近所の噂を義祖母に伝えました。義祖母は寝耳に水です。「はぁ?なにを言ってるんだいそんなわけないでしょ」とすぐに否定すると「それならいいけど・・・かなり評判悪いよ。孫嫁もいびってるって」と田中さんは忠告しました。

それを聞いて義祖母が焦ったのは言うまでもありません。「えぇ!?なんだって!?誰がそんなこと・・・」けれど、噂というのはそういうもの。「みんなが噂してる」と言われてしまいました。「でも日のないところに煙は立たないっていうし、気をつけなよ」そう言って田中さんは電話を切りました。

当然のことながら義祖母は怒り心頭です。「ゆかり!!ゆかり!!どういうことだ」とものすごい剣幕で呼びつけられ「うちの評判を落とすようなことするんじゃない!恥知らずが!」と怒鳴られた瞬間、私は外に飛び出しました。

そして「待ちなさいゆかり!」と止める義祖母の言葉を背中に聞きながら家の外に飛び出しました。そして「うわああん!!」と、近所中に響き渡るほどの大声で泣き叫びました。

「怒られるから内緒にしてください」から始まった義祖母による嫁いびりの噂。こういう噂は「みんなが言ってる」といってすぐに広まりますよね。ご近所中が噂する中で響き渡った孫嫁の大泣きの声を聞いたら、噂は確信に変わるのではないでしょうか。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

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