息子のタクくんが友達の家で自分だけでゲームをしていたことが判明したことで、翠さんはタクくんと話し合いました。タクくんの気持ちに気づかず、親に内緒にする原因を作ってしまったことは申し訳なかったと伝え、またタクくんの言動がお友達やお家の人への礼儀を欠いていたこと、迷惑をかけていたことを一緒に振り返ってみました。タクくんは、友達に「もう遊ばない」と言われてしまった理由に納得し反省しているようでした。
小学生のゲームトラブル[8]
以前おばあちゃんの家でのタクくんのゲームへの執着が心配になった翠さんはゲームは買わないと決めていましたが、今回の事がきっかけでタクくんにゲームを購入することにしたそうです。
でも、タクくんと話し合って、以下のようなルールを作りました。
・ゲームはやるべきことをやってから時間を決めてすること。
・お友達の家でゲームをするときは、お友達がやろうと誘ってくれてからすること。自分だけ熱中しないこと。
・守れない場合はゲーム以外の遊びをすること。
「・・・守れそう?」と聞く翠さんに、タクくんはビシッと大きな声で答えました。
「ハイ!守ります!」
ゲームを買ってもらえて大喜びのタクくんの様子を見て、翠さんは「ゲームはダメ」と思っていた自分を振り返ってこう思いなおしました。
(何事も学習かな・・・ルールを決めて守る、っていうことも大事だよねぇ・・・)
そして、もちろん親子でのコミュニケーションも大事だとあらためて思ったのでした。
ただ、ルールをきめ、守ると約束したからといって絶対に守られるとは限らないのが子育て・・・。
放課後、時々は宿題よりも先についゲームに手が伸びてしまうタクくん。
そんなときは翠さんの声が飛んできます。
「お約束はなんでしたっけ?」
「やることやってから!」
タクくんはもう以前のように泣き叫んだりしません。ハッとしてゲーム機を置くのだそうです。
[9]に続きます。
「小学生のゲームトラブル」は毎日更新します。お楽しみに!
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本・編集]ママ広場編集部 [編集・作画]めめ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母