ゲーム機を持っていなくても息子のタクくんが特に問題なく過ごしていると思っていた翠さんは、実はタクくんが友達の家でひとりでゲームをしていて、そのせいで友達に「もう遊ばない」と言われてしまっていたことを知りました。それまでタクくんがどんな気持ちでいたのか、友達の事をどう思っているのか・・・正直ショックだった翠さんですが、そうさせたのは自分のせいだと思いました。
小学生のゲームトラブル[7]友達の気持ち、考えていなかった
翠さんは、タクくんと話し合いの時間を作りました。
タクくんがゲームをしたいという気持ちに気づけなかったことや、母親に内緒にする理由を作ってしまったことは悪かったと、翠さんの正直な気持ちを伝えました。
「バレたら怒られると思った?」と聞く翠さんに「うん」とうなずくタクくん。やはり、ゲームをするとお母さんに怒られると思っていたようです。
それから、友達の家で自分だけでゲームをしていたことについては、友達やおうちの人に失礼だし、迷惑をかけることだと伝えました。
タクくんと一緒に、それまでの事を振り返ると・・・
ずっとひとりだけでゲームをするタクくんに、友達は何度も「一緒に遊ぼうぜ」「なぁ・・・ゲーム以外もしない?」と何度か誘っていました。更には「うちゲームできる時間決ってるしさ」と言われても、タクくんは「俺は特にそういうのないよ!」と気にせずゲームを続けてしまっていたのです。
そんなことが何日も続き、とうとう友達は「タクと遊びたかったのに・・・タクはゲームがしたいだけなんだな・・・」と思ったようです。
「どういうことかわかる?」翠さんが聞くと、タクくんはしょんぼりとした顔で
「わかる・・・気持ち、考えてなかった・・・」
友達に「もう遊ばない」と言われた訳も、納得しているようでした。
[8]に続きます。
「小学生のゲームトラブル」は毎日更新します。お楽しみに!
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本・編集]ママ広場編集部 [編集・作画]めめ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母