前回の話
二人目の出産にあたりマキノさんの一番の心配事は、出産でマキノさんが入院するときに上の子くうちゃんをどうするかということでした。人見知りなくうちゃんのお世話に加え、コロナ禍ということもありどんな状況になるのかわからず「どうしよう?」がいっぱいでした。そこでご主人とお母さんとよく話し合い、フローチャートを作ることにしたマキノさんでした。
入院中の上の子対策 12)寝かしつけ
当時、時期的なこともありマキノさんの通院していた産院では子どもの立ち入りは禁止されていました。
それは産後の入院中でも同じ。最低でも5日間の入院中、くうちゃんとは直接会うことができません。
そこで、マキノさんは入院中の上の子対策としてやっていたことがありました。
それは寝かしつけのとき・・・
「くうちゃん。ママのお腹に赤ちゃんがいるでしょう」
布団で並んで横になりながら、くうちゃんに話しかけるマキノさん。
「赤ちゃん、産まれる時ってね、お腹痛い、痛いってなっちゃうの。だから、赤ちゃんが出たいよ~って言う時病院に行かなきゃダメなんだ。」
「おひるかえってくる??」
うとうとしながらマキノさんの話に聞き返すくうちゃん。
「うーん、何日かいないんだ・・・。でも、ばあばがいるし、パパも来てくれるからね。寂しくないからね」
「・・・うん」
くうちゃんは目を閉じながらも「うん」と返事をしていました。
くうちゃんに、お腹の赤ちゃんが産まれてくるときのこと、ママが入院で何日か家にいないこと。それらをできるだけたくさん教えるようにしていましたマキノさん。
2歳のくうちゃんに伝わるようかみ砕いて、何度も、何度も。
朝起きたときに「ママがいない」とくうちゃんが驚かないように。
初めて我が子と離れて過ごす朝と夜を想像して、寂しさを感じながら・・。
「がんばれ、くうちゃん。ママもがんばるからね。」
そう心の中でくうちゃんに声をかけながら涙がにじんでくるマキノさん。
もうすぐ最後になる二人の時間を嚙み締めながらくうちゃんの寝顔を見つめるのでした・・・。
続きます
マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。SNSで育児絵日記を描いています。
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赤ちゃんが生まれる前のくうちゃんと二人だけの時間・・・とても尊い時間ですね。
[ママ広場編集部]