前回の話
成長とともに動けるようになったへうくん。そうなるとマキノさんは今までよりもいっそうへうくんから目が離せなくなりました。ママが自分にあまり構ってくれないことと、いつもへうくんに邪魔されてしまうことでくうちゃんにフラストレーションがたまってきてしまいました。
36)今思えば、ママに甘えたかったのかも
暑い日の外遊びは強い日差しを避けて、早い時間にいつもとは違う公園へ子どもたちを連れて行っていたマキノさん。
いつも遊ぶ公園友達とは会いづらくなりました。
くうちゃんとプレ幼稚園が一緒だったお友達も公園に来ていて、お砂遊びをするくうちゃんに近づいてくると・・・
「だめーっ!!」
遊び道具を取られてしまうと思ったのでしょうか、くうちゃんは半泣きになりながら必死でバケツとスコップを守るのでした。
「だめ!かさない!」
よほどフラストレーションがたまっていたのでしょう。くうちゃんはピリピリしていました。
マキノさんが住んでいるところは、ご夫婦どちらの地元からも離れていて、その年はくうちゃんの幼稚園面接も控えていたので、マキノさんは情報収集をしたい焦りもありました。
他の子は上手にお友達同士遊んでいるのに・・・と、つい思ってしまうのでした。
他のママさんたち同士で幼稚園のことを話しているのが聞こえて、マキノさんも参加したくてもくうちゃんに強く引きとめられます。
「大事なお話・・・」
くうちゃん家でへうくんに邪魔をされることが多く、一人でママと遊んで甘えたかったのかもしれません。
けれども、当時のマキノさんはそんなことまで想像するだけの余裕がありませんでした。
「なんか・・・孤独だな」
他のママさんたちとゆっくり話すこともできず、二人育児に疲労困憊しているマキノさんでした。
続きます。
マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。SNSで育児絵日記を描いています。