子どもが英語に苦手意識を持ってしまった。克服するにはスモールステップが大切です。

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子どもが英語で話すことに苦手意識を持ってしまった!どうしたら克服できる?気を付けた方がいいことはある?そんな悩みについて、アライブインターナショナルスクール及びアライブイングリッシュスクール校長、三井博美さんにお伺いしました。

「子どもが英語に苦手意識を持ってしまった!」そんなとき、親としてとても心配になりますよね。でも、英語が苦手と感じるのは、決して珍しいことではありません。大切なのは、苦手になったきっかけを見つめなおして、その子に寄り添ったサポートをしていくことです。今回は、よくあるケースと保護者の方が無理なくできる具体的な対応について体験談をもとにご紹介します。

幼稚園児の場合

・保育園や幼稚園の英語の発表会があってうまく話せなかった
・「自分は英語ができる」と思っていたのに、英語の教室に行ったら他の子がもっと話せてショックを受けた
・英語教室などで、何も答えられず、先生に注意されたことがあった
・おうちで一生懸命英語の練習をして疲れてしまった
・旅行先で外国人がいて保護者に「話してみて」と言われて恥ずかしかった

この年齢は本来、新しいことが大好きで、英語の歌や、歌に併せてダンスにも自然と夢中になる子が多いのですが、このような経験から「英語が苦手」と感じてしまうことがあります。

この時期の子どもには、「英語が楽しい!」と思える環境が何より大切です。子どもは親の前でよく見せたいという思いが強いからこそ、発表会などで緊張して言葉が出ないこともあります。発表会では、どんな小さなことでもできたところを見つけて褒めたり、また、旅行などでは「話してみて」と無理に押さないで、「パパもママも英語話せないんだよな。」と、自然に本人が話しかけにいきたくなるような雰囲気を作ってあげるとよいです。

また、園や英語教室などでは、たくさん頭を使っていることで、おうちでは英語を学びたくないと思う子もいます。そんな時には、おうちを「リラックスの場所」として見守ってあげましょう。英語の宿題ができなくて困っているようなら、先生に相談して負担を調整してもらうのもよいと思います。また、周りの子を見て落ち込んでしまったときには、先生にその様子を伝えておくだけで、先生による配慮した声がけや内容を簡単にしてもらうこともできます。「そっか、嫌なときもあるよね」「どうしたら楽しくなるかな?」と共感の言葉をかけるなど、「お母さんも英語できないけど、一緒にフルーツの名前を覚えてみようか?」と楽しく巻き込んであげると、自信を取り戻しやすくなります。英語の歌を一緒に口ずさんでみたり、好きな絵本のセリフを真似してみたり、親も一緒に「楽しむこと」から始めると少しずつ心がやわらかくなっていきます。根気強い言葉がけで子どもの「苦手」は克服されていきますよ。

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