読書が苦手な子の推し伝記本!歴史上の偉人を身近に感じる意外な一面がおもしろい!!

子供には、伝記に興味を持ってほしい、伝記を読ませたいと考える親って多いと思います。
努力家で、どんな困難にもくじけず、遂には歴史に名を残す偉業を成し遂げた人たち。
ぜひ伝記に触れて、いい影響を受けてほしいものですよね。
我が家では、小学校の低学年の頃は漫画で触れてもらうようにしました。
⇒休校中の読書に!偉人の意外な人柄まで分かっちゃう、最近の伝記マンガがおもしろい!
やはり、漫画だと子供たちもしっかり読んでくれます。

そろそろ本で見てくれるようにならないかなぁと思っていたのですが。
やはり、漫画から伝記小説へのハードルは思ったより高いようで、なかなか子供達は読み進んでくれませんでした。
特に、読書嫌いの長男(中2)は、パラパラ…とめくって終わり。
読書の好きな長女(小6)にとっても、そこまで興味を持ってもらえませんでした。
自分の興味ある人のは読んでも、やはりそうでない人のは難しいよう。




でも。
伝記は日本史や世界史とも繋がるものだし、なるべく興味を持ってもらいたい!
そう思っていたところ、子供達にある本がヒットしました。
それがこちら!

 

 




どちらも児童書ではなく、どちらかというと大人向けの本なのですが、意外なことにこれが子供達に大当たり。
どうやら
一人についての記載が長すぎないため、飽きずに読める
内容がコミカルで読みやすい(イラストも多い)
掲載されている人物が多いので、好きなところから読める
といったところが魅力に感じているよう。
歴史の人物の意外とダメでアカン一面にも、親しみを感じているよう。
『この人はこんなにすごい人だったんだよ』
『逆境にも負けず、こひたむきな努力を続けたんだよ』
『人間的にもこんなに素晴らしいんだよ』
となりがちな伝記小説。
でも、『偉人感』が強すぎると、子供的にも「どうせ自分とは違うし」と、尊敬しつつも遠すぎる存在に感じてしまうよう。
ですが、この本の中では、偉人といえど普通の(むしろ普通じゃないダメさを持った)人。
親に甘えっぱなしだったり、異性にだらしなかったり。
拗ねたり、くじけたり、お酒に逃げたりと、人間味の溢れるエピソードのオンパレード!

『こんなすごい人にも、意外とダメな面があったんだな』
と思えることで、逆に
『自分にも、何かを成し遂げられるかも!』
と思えるのかもしれません。
もちろん、大人が読んでも面白い。
これだけたくさんの人が出てくると、大人の私でも知らなかった人も結構いて、とても勉強になります。
子供と感想を言い合ってもいいと思いますよ〜。




ただ、ちょっと気になる点が一つ。
子供(特に長男)はどうしても面白エピソードの方に気持ちがいってしまうようで……。
平賀源内を「おならの分類本を書いた発明家」、ピタゴラスを「豆嫌いの教祖」だという点は覚えていても。
最も重要な点である「偉人」の部分があやふやになっていることもしばしば。
本当は、偉業があった上でのちょっぴり笑える人間らしさに目を向けて欲しいのですが。
なかなか思い通りにはいかないですね。

でも今はまだ、順番が逆でもいいかなと思っています。
いつか彼が、
「え? あのダメなおっさん、そんなにすごい人だったんだ〜!」
と、なってくれればいいかな。
とにかく、誰が読んでも面白いと思うので、おすすめです。

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