好きな女の子に８万円の財布をプレゼントとしようとしていた息子

食事代を水増しして要求してきたショウを問い詰めると、「好きな子の誕生日プレゼントを買いたい」と打ち明けてくれました。思わぬ展開にテンションが上がってしまった私は、水増ししたことを怒るのも忘れて何を買うのか聞いてみました。すると、高校生では簡単に手が届かないようなハイブランドの財布だと言うのでビックリ。私は自分の耳を疑いました。

思わず「は？？」と言って固まる私に「だから●●（ハイブランド）の財布」とショウが同じ言葉を繰り返しました。「は？？？待って待って待って」私の聞き間違いではなく、ショウが買いたいと言っているのは誰もが知っているあのハイブランドで間違いないようです。動揺する私に「なに？？」と面倒くさそうなショウ。

「その子は彼女では・・」と言いかけた私の言葉に被せるように「ない」ときっぱり否定したショウ。彼女でもハイブランドの財布はちょっと止めたいんだけど・・と思いながら、「ち・・ちなみに」

「値段ていくらするの？」と念のため聞いてみると、ショウは「え～っと、８万くらい？」とさらりと言いながら「これこれ」とスマホを見せてきました。「は・・８万！？」想像していたよりもはるかに高い金額に私は思わず叫んでしまいました。

なんとか気持ちを落ち着けて「え・・ちょっと待って。そんな高いものをプレゼントするのは反対なんだけど・・さすがに・・」と反対すると、ショウはため息をつきながら「だから言うのイヤだったんだよ」とぼそり。まだ高校生のショウが８万円もするプレゼントを渡したいと考えた経緯がさっぱりわかりません。「その子がショウに欲しいって言ってきたの？」と聞くと、「買ってとは言われてないけど、欲しいって言ってるのは聞いてて」と照れ臭そうにショウが言いました。

浮かれた様子のショウに「イヤ・・どうして照れる・・」と心の中で突っ込みながら、「ちなみに・・同級生？」と聞くと、同じクラスの女の子とのこと。同級生のショウにそんな高い財布を要求するの？え？イマドキの子はそうなの？女の子の考えもショウの考えも全く理解できず、もやもやが止まりません。

高校生が好きな女の子の誕生日プレゼントに８万円の財布をあげようとしているなんて信じらません。ショウ君の様子からして好きな女の子に喜んで欲しい一心のようですが、ちょっと現実的ではないですよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案：ママ広場編集部　脚本：のきわだ　編集：石野スズ
作画：コハダさんさん
LGBTQ当事者、１児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。