私の父は警察官だったこともあり、小さいころから防犯対策についてよく教えてもらっていました。
「あぶないんだよ」と言って聞かせる時の父の顔は、小さかった私にとっては少し怖いくらいいつも真剣で、「こわいことなんだな」「パパの言うことはよく聞かなければならないんだな」という気持ちになったことを今でも覚えています。
あれから何十年も経ち、今度は親になった私が息子に「あぶない場所」「こわい人」のことを伝える番です。
自分が教わったように、息子にも「ついて行ってはいけない場合」のことはなるべく具体的に伝えています。
・パパやママに頼まれて迎えに来たよ、連れて行ってあげるからおいでと言われても行っちゃダメ。
・ママが交通事故にあったよ!今病院にいるから一緒に来て!・・・もしそういうことがあっても、息子が知らない人にはお迎えを絶対に頼まないからついて行っちゃダメ。
・息子は知らない人なのに息子の名前を呼んで近寄ってくる人にはついて行っちゃダメ。
・知っている人や近所の人でも、パパやママがいいよって言っていないのに一人でついて行っちゃダメ。
などなど・・・
子供と何度でも読み返したい本に出会いました。
あやしい人には絶対について行かないと息子に何度も繰り返し教えて、息子もちゃんと心得ていると思っていたのですが、ある日ふと目に留まって気になり、パラパラとめくってみると「あ!確かにそうだな。」と思った本があります。
私がハッとしたのはこの部分。
今はまだ5歳の息子が一人で出かけることはありませんが、来年は1年生。
これから大きくなるにつれて、小学校の周りや通学路、公園で一人の時があるのかもしれません。
あやしい人に声をかけられることなど無いに越したことはないのですが、もし万が一遭遇してしまったら、何といってどうしたらよいのか・・・
さらに現代は私が子どもの頃には想像もつかなかったような、インターネットから始まる犯罪もあります。
そのことについてもこの本ではどう気を付けたらよいのかが書いてあります。
そして、親に向けて「子どもが被害にあった、そのあとどうする?」についても書かれています。
私の教え方ではまだまだ曖昧だし足りないなと思いました。
さっそく購入したのはこちらの本です。
・あぶない人って、どんな人?
・こんな子が狙われやすい
・あぶないとき、どうすればいい?
など、わかりやすいイラストと言葉で説明しています。
さらに、それらの説明は項目ごとに問題として出されていて、親子で一緒に問題に答えながら何度も確認できるようになっています。
子供と何度でも一緒に読み返したいし、息子が大きくなってもひとりで何度も読んでほしいです。
この本の中で一番心に残り、私の周りの人たちにもぜひ伝えたいと思ったことを紹介したいと思います。
あいさつの大切さをあらためて知った
夫も私も学生時代に体育会系だったことがあるせいか、人に会ったら自分から大きな声であいさつします。
体に染みついているというか、勝手にそうなります。
あいさつは礼儀としても大切だし、コミュニケーションの第一歩だし、単純に気持ちの良いものです。
だから息子が時々恥ずかしがってあいさつできないことがあろうものなら、全く理解できずにイライラしてしまうことも。
この本の中には、今まで私が理解していた以外の「なぜあいさつが大切なのか」について書かれていたのです。
それは実際にあった出来事として、マンガで紹介されていました。
普段から通学路で通る近所の商店街の大人たちに元気よく挨拶をしていた女の子。
ある日その商店街で女の子が知らないおじさんに腕を引っ張られて「あっちへ行こう」と誘われているのを商店街の大人たちが見つけました。
「あれはいつも見かけるあの子!大変だ!」と、大人たちはすぐに気づき、女の子は商店街の大人たちに助けられて事なきを得たそうです。
普段から近所の大人たちにあいさつしていたら、顔を覚えてもらえる。
何かあったときに異変に気付いてもらえる。声をかけてもらえる。
あいさつは、防犯対策にもなるんです!
最近は近所の人に恥ずかしがらずあいさつできるようになった息子ですが、違うアプローチであいさつの大切さを教えることもできるなと思いました。
そして私は「近所の大人」として、子どもたちの異変に気付いて声をかけられる、近所の子供を守れる大人でいたいなと思いました。
トラのママ
大相撲大好き年長さん息子の子育て真っ最中ワーママ