家族と部下を同じ土俵に並べる夫に呆れてものも言えない

レイ子さんと親しげに連絡を取り合うものの、私が「狙われてるんじゃない?」と聞くと、ないないと大きく頭を振って否定するまさひで。しかしその一方で、「自分を頼ってくれるし、男としてなんとかしてあげたい」と話す姿は、上司と部下の距離を越えかけているように見えました。危うい雰囲気を感じましたが、まさひでの妻ゆかちゃんの希望もあり、ひとまずは様子を見ることに・・・。

・・・あれから1か月後、私のもとに、ゆかちゃんから泣きつくようなメッセージが届きました。どうやら、まさひでとレイ子さんはメールや電話では飽き足らず、仕事終わりに2人きりで飲みに行ったり、食事に行ったりするようになってしまったようです。

ゆかちゃんは、2人きりで出かけるのはやめてほしいと何度か説得を試みたそうです。ところがまさひでは「どうして?相談を聞いてるだけだよ?」と本気で疑問に思っているようで、何が問題なのかまったく気付いていない様子でした。

初めて部下に頼られたことがよほど嬉しいのか、あるいは男として頼られたいという気持ちがあるのか、「困っている部下を放っておけないよ」と言います。しかしゆかちゃんは、「人を助けるのはいいと思う、でも家族を優先してほしい、私が困っている時もレイ子さん優先じゃん」と家族が後回しになっている事実を伝えました。

すると「ゆかには俺も拓人もみんないる、1人っきりで困っている人が最優先なんじゃないの?」と言い張るまさひで。ゆかちゃんはその言葉を聞いた瞬間、この人は家族とレイ子さんを同じ土俵に並べているから優先順位がおかしいんだと悟りました。もう、何を言ってもわかってくれないかも・・・そう思ったゆかちゃんは、それ以上言うことをやめました。
困っている人を助けたいという気持ちは理解できます。けれどレイ子さんはあくまで他人であり、家族より優先すべき存在ではありません。まさひでさんは「家族」と「職場の部下」を同じラインに置き、そのうえで「1人で悩んでいるレイ子さん」を優先してしまいました。家族は人生を共にする大切な存在。職場の人を同列に扱うのは、明らかに基準がずれていますよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:dechi
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でも他人だろ?
男ってどうしてこんなに相談女に弱いんだろう
コロッと騙されちゃうよね
本性を知ってから後悔しても遅いのに