後輩女しか見えていない弟に、本当に大切なものは何かを問いかける

あわよくばを狙っているのかと聞かれ、まさひでは必死に否定しますが、何かと理由をつけてレイ子との関係を続けようとします。ゆかちゃんとたっくんという大切な家族がいるのにいつまでも浮かれているまさひでに、私はレイ子の本性を突きつけました。世の中には幸せな家庭を壊すことに快感を覚える女性がいる、そして今まさひでがその獲物になりかけているのだと、ハッキリ伝えたのです。
「そうなの・・・?」ポカンとした表情でつぶやくまさひで。私はその態度に呆れながら「あんたさぁ、こんな子にかまけてたっくんといる時間が減ったり、ゆかちゃんとぎくしゃくしちゃっていいの?」と聞きました。

「このままこの子とやり取りを続けて、何を得て何を失うのか1回考えてみたら?」目の前のレイ子しか見えていないまさひでに、本当に大切にすべきなのは何かを問いかけました。するとその瞬間、まさひでのスマホに1件のメッセージが届きました。

私は、メッセージの差出人がレイ子だとすぐに分かりました。休日なのに上司に遠慮なくメッセージを送ってくるなんて・・・私は手を出して「見せろ」とスマホをこちらに渡すよう言いました。まさひでは逆らえないのか、「はい・・・」と素直に従います。

私の思った通り、メッセージの差出人はレイ子でした。「休日なのに部屋にひとりでさみしい、会いたいなんてわがまま言いません、でも声が聞きたくて・・・少し電話してもいい?」ポエムのようなメッセージに、ブブッと思わず吹き出してしまいました。

「ほら・・・わがまま言わないって」あざとい女子のお手本のような内容に、私は笑いを堪えるのに必死。彼氏がいるのに上司にこんな甘~い文章を送ってくるなんて、誰が見てもやばい女なのに、まさひではそれに気付かないようです。

「かわいそうじゃん・・・」笑いを堪えようと肩を震わせて我慢する私に、まさひでは「ね、姉ちゃん・・・?」と引き気味で問いかけます。
雅美さんの言葉にポカンとしているあたり、まさひでさんは「レイ子さんは自分を純粋に頼ってくれている」と信じ込んでいたようです。妻と子どもがいるのに脳内お花畑すぎて、呆れてしまいますね。彼氏がいるのに、妻子持ちの男性に「声が聞きたい」とメッセージを送る時点で、その女性がまともじゃないのは明らか。それでも、そんな言葉にまんまと乗せられてしまう人がいるのが現実なんですよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:dechi
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「電話してもいい?」
かかってきた電話に義妹の振りして出るとか?
姉ちゃん電話しちゃうのー?
まあ、スマホ見せろって言われて素直に渡すまさひではかわいいもんだな