蒙古斑だと思っていた「青あざ」の正体、太田母斑(おおたぼはん)って何?!治療したらキレイに消える?

皆さん、太田母斑(おおたぼはん)という言葉をご存じでしょうか?

私がこの言葉を知ったのは2年前でした。きっかけは、肌荒れが気になっていった美容皮膚科でした。

先生に肌荒れが気になるという相談をしたところ、

先生「それよりあなた左目のまぶたが青いけど、どうしたの?」と聞かれ、

私「これは生まれつきで、母からは出産した時に先生に赤ちゃんによく出る蒙古斑(もうこうはん)だから、自然と消えますよと言われたようなんです。だけど、未だに消えなくて…」

と説明しました。

先生「これは蒙古斑(もうこうはん)じゃなくて、太田母斑(おおたぼはん)だから、治療しない限り消えることはありませんよ」と言われました。




太田母斑(おおたぼはん)とは・・・

太田母斑は額、目の回り、頬、鼻、耳介に生ずる青アザで、通常、顔の片側に生じます。しかし稀に両側性に生ずることもあります。皮膚病変は生後半年以内に生ずることが多いのですが、出生時に存在することは稀です。また思春期に色が濃くなったり、新たに色素斑が生ずることがありますが、20~40歳台に発症することも稀ではありません。典型的な太田母斑は青紫色から灰紫青色で、そこに薄い褐色の小色素斑が混在します。しかし色調が一様な褐色斑であると茶アザ、小さな褐色斑が左右対称に生ずるとソバカス、中年以降に両側性に生ずるとシミと誤診されることもあります。従ってシミと思っていても淡褐色斑に青色ないし灰紫色を混じたり、点状の色素斑を混じている場合は太田母斑の可能性があります。また目の下のくまと言われているものも多くは軽症の太田母斑です。しばしば白眼のところに青色の色素斑が存在することがありますが、この場合は出生時に顔に色素斑が存在しなくても、ほとんどの症例が思春期までに顔に青アザが生じ、しかも色素斑は広範囲に拡大することが多いようです。

太田母斑ができる原因は、はっきりしたことはわかっていないようですが、胎児期の皮膚メラノサイト(メラニンを作っている細胞)の定着過程に何らかの問題があるのではないかと推定されているようです。

日本人では、約200人に一人の割合で発症し、女性に多い傾向のようです。

ちなみに、青あざには4種類あるようです。

青あざの種類
・赤ちゃんに生まれつきある【蒙古斑/異所性蒙古斑】
・片側の顔にだけ現れる【太田母斑】
・小さくて青い【青色母斑】
・しみのように見える【後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)】

その中で、私のまぶたの青あざは「太田母斑」に該当するようです。

この時初めて自分のまぶたの青あざの名前が分かり、何だかスッキリしたのを覚えています。

大人になっても全然消えないし、これどう考えても蒙古斑じゃないな~と思っていたので、驚きより納得しました。




何で早く病院に行かなかったの?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、小さい時は色も薄く気にすることはなかったと思います。成長するとともに色が濃くなっている感じがあり、おかしいなと思ってはいましたが、化粧やコンシーラーで隠せば気にならなかったので、そのまま病院に行かず今に至ります。

でも、すっぴんの時はやっぱり色が気になるしイヤだな~と思うことも度々ありました。一時期まぶたの青さが人にどう思われるんだろうと思い、人の目を見て話すことが苦手な時もありました。

そう言いつつ、そこまで深刻に捉えていなかったので、これは治りそうにないし、しょうがないものなんだと受け入れていました。

そんな時に、たまたまいった美容皮膚科で判明した青あざの正体!私の場合、太田母斑がある箇所は左まぶた部分のみで軽症型のようです。

治療をすれば、レーザーでキレイに取り除けるとのこと。

治療は、Qスイッチルビーレーザーというレーザー照射を行うのですが、まぶたは皮膚が薄いので「痛み」が他の箇所と比べると強く感じやすいかもしれないと言われました。(痛いの苦手…出産より痛くないと言われても痛みは極力避けたい…)

ちなみに、痛みを例えると輪ゴムではじかれたような痛みだそうです。あれ、普通にやっても痛いような気がするんだけど・・・それがまぶたにやられるなんて・・・目元だし怖すぎる。。。(麻酔はしてもらえるようなので、私の心配し過ぎかもしれません)

治療時間も30分かからないし、すぐにできるから治療するか考えてみて下さいと言われましたが、「痛み」が気になって結局未だに決断できていないです・・・( ;∀;)( ;∀;)

でも、やっぱり色が濃くなってきているように感じるので、かなり時間は経ちましたが治療の詳細を病院に聞きに行こうと思っています。

 




「あざ」の治療は早期治療が望ましい?

私のように、子どもによくある蒙古斑だから自然に消えるのを待てば良いと考えず、お子さんに気になる「あざ」(どんな色・形でも)がある場合は、早めに病院(皮膚科・形成外科等)を受診することをオススメします。理由は、皮膚が薄い赤ちゃんや乳児期より治療を開始するほうが治療効果が高いと考えられているようだからです。

太田母斑の症状は人によってそれぞれだと思いますので、治療方針は病院の先生とよく相談されてどうしていくか決めてみて下さいね。

ちなみに、あざ治療は保険適応なものが多いようなので、子ども医療適応の年齢であれば自己負担はないようです。費用の面から見ても、幼い頃に発症したものであれば、早めに治療しておいた方が良いですよね!

余談ですが、私が娘を出産した時に一番初めに見たのはまぶたに「青あざ」がないかどうかでした。私と同じように娘にもあるようであればすぐに先生に聞こうと思っていたので「青あざ」がないことにホッとしたのを覚えています。

ただ、先にも書きましたが太田母斑の特徴として、出生時に存在することは稀なようなので、成長過程で「青あざ」ができていないか確認していくことが重要だと思います。青あざ以外のあざについても、気になったら自己判断せず、病院に行かれることが早期治療につながると思います。




最後に

今回は私が実際に経験した「太田母斑」について書きましたが、「あざ」といっても本当に様々な種類があります。治療が必要か、治療によって消えるのか、様子を見てよいものなのか、分からないことが多いと思います。私もつい最近まで自分のあざについて無知でした。分かって良かったなと思ったのは、治療をすればキレイに取り除けるということです。あざの場所や範囲、色の濃さによっては私のように病院に行こうと思わない方もいらっしゃるかもしれませんが、あざの種類によっては悪性につながるものもあるかもしれませんので放置しないでなるべく早く受診されると安心だと思います。

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