前回の話
一度も会ったことのない姪ユメちゃんから電話を受けたユイナさん。理由も語らず切れた電話でしたが、ユイナさんはユメちゃんに指定された日に何年振りかの実家に帰りました。その日は姉のサナさんが2人の子どもたちを連れて来ていました。初めて紹介されて会ったユメちゃん、そして弟のソウマくん。その時の空気を読んでユイナさんは電話のことを黙っていましたが、ユメちゃんが「みんなでご飯食べたらわかります」と言っていた通り、ユメちゃんはおばあちゃんによるママ自慢と弟からのマウントにうつむくしかない状態だったのです。ユイナさんはハッキリと理解しました。ユメちゃんはユイナさんにこの状態を知って欲しかったのです。
姉と比べられて育った私[9-1]姉をバカにする弟

私は話題を変えてユメの趣味を聞いてみた。ユメは絵を描くのが好きだけれど、塾の勉強があるからあまり時間がないみたい。そう言いかけたユメの言葉にかぶせてまたソウマが言ってきた。「え~絵?」

「そんなこと言ってるから塾のクラスも落ちるんだよ。ママにも怒られてたしぃ」バカにしたように言うソウマをさすがにサナも止めた。「ちょっとソウマ!やめて!」

小学2年生のソウマだけど、正直イラっとした私は「ソウマは意地悪だねぇ」とやり返した。「そんなに性格悪いの誰に似たの?ばぁば?それとも元からかな?」
怪訝な顔をするソウマをかばい、すぐにお母さんが「ちょっとユイナ!なんてこというの!?」と声を荒げた。
次の話
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。
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