アレルギーを理解できない義父母[3]みんなと食事できない孫がかわいそう

義実家での食事の時間。私たちは料理自慢の義母の料理をおいしくいただきますが、ケイタはアレルギーを除去した私のお弁当です。義父母は息子が食事する様子をじっと見ていました。

義父が「まーたケイくんはお弁当?かわいそうに。」とポツリ。それに夫が「あのなーケイタはアレルギーなの!前から言ってるだろ?」と言ってくれました。

義父は「でもなー。親があれはダメこれはダメって言ってるからケイくんも食べれなくなっているんじゃないか?」と、義母と全く同じ考えのことを言ったので、また夫が「いや、そういうもんじゃないんだよ」と反論しました。

そんな2人のやりとりを聞いて、義母は辛そうな顔で「でもねぇ、あの写真見ちゃったらかわいそうでかわいそうで」とため息をつくのでした。

私はすぐに何のことか分かりました。「あの写真」というのは、保育園の日常を撮ってもらった時のもの。ケイタの保育園では、保育園での様子を写真に撮ってもらえるサービスがあり、そのうちの何枚かをお互いの両親に送ったことがありました。

その写真の中に、お友だちが給食を食べる中、ケイタだけがお弁当を食べている様子の写真があったのです。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi