妻と夫が見ていない隙にやらかした義母

家に帰り、早速義母に電話をかけたタツヤ。
「もしもし母さん。今病院から帰ってきた。ケイタは薬で落ち着いてる」タツヤがそう言うと、「そう・・よかったわぁ」と安心したような義母の声が漏れ聞こえてきました。
「マリから聞いたぞ。一体なにを食べさせたんだ」タツヤがたずねると、

「ごめんなさい・・こんなことになるとは思わなくて・・」と申し訳なさそうな義母の話によると、

私も夫もずっと一緒にいましたが、一瞬だけ私たち夫婦の目がケイタから離れた時がありました。ケイタがうっかりスプーンを落としてしまった時です。私がスプーンを取ろうとテーブルの下に潜っていて、タツヤが店員さんに新しいスプーンをお願いしようと横を向きました。その一瞬。

私たちがこれまで何度もアレルギーの怖さを伝え、あまりにも理解しないのでしばらく疎遠になり、さらに夫から念押しまでされ「分かった」と答えた義母が、あろうことか私たちに隠れて自分の卵料理をケイタに食べさせたのだそうです。まだ3歳のケイタは自分が食べてはいけない物の区別が良くわからずに義母に差し出されるままそれを食べてしまったのでした。

義母から咄嗟に差し出されたスプーン。まさかその上に、食べられないたまご料理が乗っているとは思いもしないケイタは、そのまま口に運び、ゴクッと飲み込みました。
それであんな事態に・・。

「本当にごめんなさい。とっても美味しかったから、どうしてもケイくんにもあげたくて・・」反省した様子の義母の言葉を聞いて、タツヤはすっかり青ざめてしまいました。
レストランで発作を起こしてしまったケイタくん。
病院で診てもらい、なんとか症状が落ち着いて自宅に帰ってきました。すかさず義母に電話をかけるタツヤさんは、「一体何を食べさせたんだ」と問い詰めると、「ごめんなさい。こんな話になるとは思わなくて・・」そう言って話し出したのは、ケイタくんがスプーンを落とし、マリさんがテーブルの下に潜り、タツヤさんが店員さんを呼ぶために横を向いていた時に、義母が食べていたたまご料理をケイタくんに食べさせていたのでした。まさか、自分の食べられないたまご料理を差し出されているなんて思いもせず、口に運びゴクッと飲み干したケイタくん。その後、アレルギーの発作が起きてしまったのでした。「本当にごめんなさい。どうしても美味しかったから、どうしてもケイくんにもあげたくて・・」申し訳なさそうにそう言う義母の言葉を聞いて、タツヤさんの顔はどんどん青ざめてしまいました。
アレルギーを全く理解しようともせず、やりたいことをやってしまう義母。さすがに、こんなに大事になったら少しは理解してくれましたよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi