最近の子どもは顎が小さいの?何がダメ?見分ける方法は?歯科医師、藤本先生に伺いました!

最近の子どもは顎が小さいといわれるけど、何がダメ?見分ける方法は?今回はそんな悩みについて、株式会社ToothToothの歯科医師である藤本侑里先生にお答えいただきました。



「顎が小さいとダメ」なのは何故?

顎が小さいと必然的に歯の並ぶスペースが足りなくなり、歯並びが悪くなります。歯並びが悪いことは見た目の影響だけでなく、噛みにくくなり機能面でも影響が出ます。
また、歯並びが悪いと、歯磨きしづらく、むし歯や歯肉炎になるリスクも高まります。上顎が小さいと鼻腔も小さくなりがちです。鼻呼吸がしづらく、口呼吸をしてしまいます。口呼吸は、ウイルスや異物が鼻のフィルターを介さず体の中に入ってきます。そのため、口呼吸は風邪をひきやすかったりアレルギーや喘息などさまざまな問題を引き起こします。

顎が小さいかどうかは、どこで確認できるの?

お子さんの歯が全て乳歯の場合、歯と歯の間に少し隙間が開いているのが正常です。おとなのように歯と歯がピタっとひっついていない歯並びが正常ですので、目視で確認するかフロスを通すことで確認できます。歯と歯に隙間がない場合、顎が小さいのに歯が大きいため、将来的に歯列矯正を必要とすることが多いです。

顎を鍛える方法や日常的に気をつけた方がいいことは?

顎を鍛えるために、よく噛んで食べることを意識しましょう。どんな食材もよく噛み、左右均等に噛むようにしましょう。
また、食事をするときの姿勢も大切です。背筋を伸ばし、足は床につけて足をブラブラさせないようにしましょう。足がブラブラするとお腹に力が入らず姿勢が悪くなり、噛む力が弱くなります。足を床につけられるように踏み台を置くか、足元の高さが調節できる椅子を利用することをお勧めします。

また、食事はなるべく家族揃って、笑顔になる話題をしながら摂りましょう。怒られていると、どうしても下を向いて猫背になりがちです。そうなると噛む力も弱くなったり上手く噛むことができません。お子さんが姿勢よく明るく楽しく食事が摂れるよう心がけましょう。

[執筆者]

藤本侑里 先生

[プロフィール]
歯科医師として治療を行う傍ら、二児の母として日々奮闘中です。
岡山大学歯学部を卒業後、大阪歯科大学にて臨床研修し大阪府内の歯科医院にて勤務。日本歯科保存学会所属 認定医。
日本小児歯科学会所属。現在は、兵庫県内の歯科医院で歯科治療を行いながら、(株)ToothToothにてSNS発信や商品開発に携わっています。YouTubeでは年齢別の仕上げみがきの方法、弊社のはみがきうさぎというキャラクターの歌やダンスなど、小さなお子様のいるご家庭の皆様に喜んでいただけるコンテンツを用意しています。

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