前回の話
前回は小学校1、2年生の「音読」「算数」の勉強法についてお話をしました。
今回は具体的な例をあげながらどんなふうに伝えるといいのかをお伝えします。
ポイント
大切なのは間違えた時に、どうしてわからないのー!?ここでつまずいちゃうの!?とならないことです。
どこまで考えられて、どんなふうに間違えてしまったかを把握することがポイントです。
なんとなく正解してしまい実際は理解していなかった・・というより、しっかり間違えている方が把握しやすいので、親としてはラッキーなのです。
つまずきポイントを押さえよう!
1年生の場合、多くの子が「何番と何番目」や「いくつといくつ」につまずく場合があります。
2年生では時間と時刻など。学年によってつまずきポイントがあるので、その部分は手厚くサポートしたいところです。
例えば、「いくつ」と「いくつ」
4は1と1 という問題。
1と□は4という書き方だったら間違えない場合が多いです。
1と□は4なので頭の中で1+3=4が浮かぶため□には3を入れると考えられるのですが
式の書き方(1+3=4)と文章(4=1+3)の書き方が違うため、混乱が生じてしまいます。
足し算のようで引き算の考えが間違いを招いてしまうのです。
この問題をクリアするためには、問題に慣れる必要があります。
この問題を読みながら、ブロックやおはじき、同じお菓子でも丸めた紙でも大丈夫ですので、内容にそって分けていきます。文章と視覚的感覚で慣れることが大切です。
また、つまずきではないのですが、テストの問題の挿絵の数を答えに書いてしまう子もいます。
これは、今まで絵に書いてある数を答える問題を解いていたので起きる勘違い。
子どもたちはまさか、問題に関係のない絵が書いてあるなんて思わないため、起きてしまう勘違いです。
これは挿絵で問題とは関係ないんだよと教えて貰えないまま、いきなりイメージ図になっているのですから、それは間違えますよね。
絵の答えを書いて間違えた子は問題文を読んでいない可能性があります。それは今までの問題やテストの経験から、絵を見て答えればいいんだな。と思うからです。その場合は、この絵は想像しやすいように書いてある絵だと説明することと、テストの問題を指なぞりで読むことから始めるとよいでしょう。
問題と絵が違っていて、問題が間違っているんじゃ・・と思った子は問題文と絵をしっかり確認している証拠。褒めポイントでもあります。
大人だとすぐわかってしまうので、どうして?となりがちですが、子どもたちの混乱の種がそこにはあるのです。
「わからない」と聞かれた場合
また、すぐに「わからない。教えて」と聞いてくることがありますね。
この場合は、わからないからと言ってすぐに答えや、導くヒントを与えないようにしてください。すぐに導いてしまうと聞けば教えてくれると思い、自分で考えず質問を先にしてしまうことが多くなります。
どこまで考えて、どこまでわかっているのかをお子さんに聞くことが大切。
どこでわからなくなったの?どうやって考えた?という形で聞きましょう。説明が上手くできないかもしれませんが、説明能力を高めるひとつ。根気よく聞くことが大切です。
テストでは助けてくれる人がいないので自分で考える力が大切です。
そのことを伝え、例えば毎回聞いてくる場合は最初の3問をやってから・・やわからない問題は飛ばして次の問題に挑戦するなど、まずは自分で考える力を備えてください。
次回は「ご褒美」と「読書習慣」についてお話させていただきます。
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エイターママ
小5娘の母。元塾講師。