先日、「同期のサクラ」というドラマを見た時に
相武紗季さん演じる「火野すみれ」が8歳の娘「つくし」を引っぱたくシーンがありました。
シングルマザーで仕事と育児を両立し忙しい毎日を送る母。娘は8歳でしっかりとした娘だけど中間反抗期を彷彿とさせ、事あるごとに母親に反発するという設定。
仕事を頑張っているけれど、クライアントの言いなりになっている母をみて「カッコ悪い。大嫌い。」という言葉を投げる娘。
それにカッとなり手を挙げてしまう母。
この一連の流れ、手を挙げるのは仕方がない。
感情的になってしまう母の気持ちがすごくわかる。という人も多いと思う。
それでも手をあげたことが発覚した時点で体罰、虐待を疑われる今の時代。
将来こどもがやりたいことが見つかったときに選択肢が増えるように。
「僕、勉強が嫌い」「私、頭が悪い。」と思ってほしくない。
他人から「ダメ・あの子はできない。」と思われたくない。
自分のように苦労させたくない。
そんな気持ちから、少しでも勉強をさせたいという母親は多いのではないでしょうか。
勉強はもちろん、学力だけではなく、自分で壁にぶつかっても自らその壁に迎える力、やり抜く力、コミュニケーション能力そういったものも育てたい。
と思いますよね。
娘のことを思って、息子のことを思って・・・そう思ってきて今やっていると今度は
「教育虐待」
他に迷惑をかけないように・・・と思って叱れば虐待 放っておけばネグレクト
子どもが夢中になれるようにサポートすることが大切や見守ることが大切・口を出さないことが大切・やりたいことをやらせてあげる・自分で決めさせることが大切。
わかっていますし、それを実践もしているけれど、ある程度、道をつくることも大切、こどもだって、言葉で諭せばわかってくれる。そんな文章もあります。
叱らない育児が流行ったかと思えば、見直しがされ、叱らない育児は「親の甘え」と書かれる始末。
いろいろな文章が日常的に目に入ってきます。
上手な叱り方に「共感する」がありますよね。あなたの気持ちはわかるけど、こうだからこうしようと声掛けをする
これで素直に聞いてくれる子どもだったら親は苦労しませんよね。それをしてもうまくいかないから感情的になったりするのに・・・。
それでも、その文章のように育てて、その通りに行かなかった時は親の責任。
情報に左右されすぎと周りには言われるだけ。
その文章は、責任はとってくれません。
一体何が正しいのか・・・
それでも親はこどもを育てるために、迷い、悩み、自分の感情と世間からの目、こどもたちがどのように思われるかそんな思いといろいろな情報と戦っています。
すべての文章のデメリットやダメな部分がすべて当てはまっているようにも思えます。
さらに、働くお母さん、シングルマザー、ワンオペ育児・・・育児をする環境も圧し掛かってくる
今はそんな時代。
それでも親としてできることはしたい。と思う葛藤。
結局、この子育てをしている時は、正解がないのが正解なのかもしれないけれどそこまで強靭な精神力を持っているわけでもない。
だって一人の普通の人間で、感情もある。
そんな中で親はどのように生きればいいのか・・・今、私には答えが出せません。
そう思うこと自体が追い詰められている状態なのでしょうか。
結局答えがなにも見つからないままの状態になってしまいましたが、それでも子育てが止まることはありません。
同じ思いをしているお母さんたちの声も聴いてみたいなと思いました。