小3長女の「詩」が市の文詩集に選ばれた! でも、本人は嬉しくなさそう!?その理由は・・・。

先日帰宅すると、長女(小3)がもじもじしながら近寄ってきました。
「ママ、あのね・・・」
と、指先をモゾモゾ動かしながら、必死に言葉を探している感じ。
長男なら見慣れたこの態度。
経験上、こういう煮え切らない態度の時は、何か悪いニュースを伝える前のことが多い!

……珍しく、長女が何かやらかしたのかな??
「何かあったの?」
聞いてみると、
「あのね。『かわさき』っていう本に、私の詩が載ることになったの」
とのこと。

『かわさき』とは、川崎の小学校から選ばれた詩や作文などが集められた冊子のこと。
私も昔、川崎市内で小学生をやっていたので「かわさき」については知っています。
ということは、長女の詩が選ばれたってことではないですか!
何気に快挙じゃない?
……めっちゃうれしい!!
「え! すごいじゃん。おめでとう!!」
「うん、うれしかったよ」
そう答える割には、少し沈んだ表情。
喜ぶ私とのギャップがすごい。

ちょっと疑問に思いつつ、
「何について書いたの?」
と聞くと、
「……言っても怒らない?」
と質問で返される始末。
(なんだろ。昔やったいたずらとか、隠してた悪事について書いたとか??)
「別に、怒らないよ」
「……あのね。ママに前髪を切られたことを書いたの」
「前髪?」
「前に、切るの失敗したでしょ。だからそれが嫌だったってことを詩にしたの」
まえがみ? なんだっけ??

……あ、思い出した。
今、長女は前髪をかなり伸ばして左右に分けたスタイルをしています。

 

そう。
それは春先に私がカットした時に、
『絶対に眉毛より上にしないで』
と言われたのに、ちょっと切りすぎて、眉毛と同じぐらいか若干上になってしまい。
仕上がりに激怒した長女に、
「ママにはもう絶対前髪切ってもらわない!!」
と宣言されたため。
半年以上たつので、ちょっと忘れてかけていました。

「ごめんね。ママの失敗が知られちゃう」
と長女がまだ心配そうな表情だったので、
「え、全然気にしてないよ。それより詩が選ばれたなんてすごい!」
と答えると、ようやくホッとしてうれしそうな表情に。
(前髪を切り過ぎた私が悪いのに、気まで使わせてしまった……ほんとにごめんよ~)

「あのね、詩が載ってる『かわさき』を買いますかって先生に聞かれたよ」
「もちろん買うよー! パパなんて『2冊買って1冊は保存用にする!』っていうんじゃないかな」
「……1冊でいいよ(苦笑)」
「じいじとばあばにも見せようね。絶対よろこぶよ」
「うん、でもちょっと恥ずかしいかも」
「いいんだよ、がんばったんだから!」

その後。
帰宅した主人も話を聞くと、「がんばったね!」と大喜び!
もちろん詩集買うよね、と聞いたところ、
「うん、何冊買う? 5冊ぐらい?」
と、予想以上の親バカぶりを発揮。
長女に
「1冊! 何冊も注文するなんて恥ずかしすぎる!!」
と断言されていました(笑)

後日、朝会の時に表彰されたらしく、賞状ももらったそうで、照れながら見せてくれました。

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全校生徒の前で表彰されたのは彼女には初めてのことだったので、とても恥ずかしかったとのこと。
でも、照れがありながらも晴れ晴れとした少し誇らしげな表情に、母は大きな成長を感じました。

 

ちなみに詩のタイトルは「前がみ切られた」でした(まんまですね)。
短く切られてしまった前髪が恥ずかしくて、ピンでとめてごまかして学校に行ったという内容。

……。
えーっと、ごめん。
短い前髪もかわいくて、似合っていると思ってたし。
そこまで気にしていたなんて、本当に知らなかったよ~。
小さな乙女心に気づいていなかったことを反省しました。
「またママに前髪切ってもらえば? そしたら来年も詩が書けるんじゃない?」
と主人がふざけて言うと、
「ありえない!!」
と長女。

……ハイ、ごめんなさい。
ママは前髪、もう絶対に切らないからね。
切りたくなったら、一緒に美容院に行こうね。

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