[23完]食い尽くし系夫|夫婦といっても元は他人。ぶつかり合いながら少しずつ価値観をすり合わせていこう

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前回のお話

奈々子さんの夫の学さんは、食卓に出されたおかずを好きなだけ食べてしまう食い尽くし系。家族のことを一切考えずにおかずを食い尽くしてしまう学さんに対抗するため、大皿をやめて個別で料理を出すなど工夫しますが、根本的な解決にはなりません。そんなある日、学さんは会社の飲み会で、新入社員のハルトさんが大皿から好きなだけ料理を取る姿を見て「自分の食べられる分が少なくなってしまった」とイライラを募らせます。しかし翌日、ハルトさんが上司のかがみさんに、昨夜の飲み会での振る舞いを注意されている場面に遭遇。ハルトさんのしていた行為は、自宅での自分と全く同じ行為だと気付き、深く反省しました。その後、同じく迷惑をかけたユミさんにも謝りにいったハルトさん。するとユミさんは、以前夫にも同じことをされて大喧嘩になったことを打ち明けました。「作り置きは未来の時間を作るための準備」というユミさんの言葉を離れた場所で聞いていた学さんは、今まで奈々子さんの未来の時間を奪っていたのだと気付き、ようやく自分の立場の危うさを自覚するのでした。

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会社での出来事をきっかに心を入れ替えた夫

周りのことを一切考えずに料理を取ってしまったことを謝罪したハルトくん。「気づいたハルトは偉い、すぐに一歩前進できる」と先輩風を吹かせる学でしたが、内心は、家庭での自分の立場の危うさに冷や汗をかいていたのでした。

その日の夜。夕飯の準備をしていると、学がいつになく元気のない様子で帰ってきました。いつも通り「おかえり~」と返すと、学は突然「あ、あのさ奈々子・・・」と気まずそうに声をかけてきました。

いつもはソファに直行してスマホをいじるのに、何かあったのでしょうか。不思議に思って振り返ると、学が突然「今まで本当にごめん!」と頭を下げてきました。私は驚きのあまり「へっ?」と声を漏らします。

学は、飲み会の席でハルトくんが周りの人のことを一切考えないような振る舞いをし、かがみさんに注意されていたことを話してくれました。そして、それが自宅での自分と同じ行為だったと気づき、深く反省したそうです。さらに、未来の時間を生み出すための作り置きにも、何も考えずに手を出してしまったことを謝ってくれました。

学は申し訳なさそうな顔をすると、「奈々子はいつも言ってくれてたのに、ハルトが言われているのを見るまで、俺、全然理解できてなかった」と言いました。正直、学が自分の食い尽くしを自覚する日が来るとは思っていませんでしたが、きっかけをくれたハルトくんとかがみさんには感謝しかありません。

「私が何度言っても通じないから、本当に悲しかったよ・・・でも、気づいてくれてよかった」微笑みながらそう伝えると、学は複雑な表情を浮かべました。

そして、学は再び深々と頭を下げると、「これからは言われたことをちゃんと考えるから、これからもよろしくお願いします」と言いました。「厳しくいくからね」と伝えると、学は元気よく「はい!」と返事をしました。

すると、タイミングよく陸がリビングにやってきました。学の姿を見つけると、「パパおかえり~」と声をかけます。学は「ただいま、陸!」と大きな声で返事をしました。

会社での出来事をきっかけに学が変わってくれたのは嬉しいですが、私の言葉では伝わらなかったことに、少しだけモヤモヤが残ります。でも、身近な存在だからこそ、うまく伝わらないこともあるのかもしれません。

・・・まあ、どんな形であれ、学が自分の食事スタイルを見直すきっかけができてよかったです。会社での出来事がなければ、学は今も、家族の分まで食事を食べ尽くしていたと思います。

夫婦といっても、もとは他人同士。育ってきた環境も価値観もそれぞれ違うけれど、ぶつかり合いながらも、少しずつ歩み寄っていけるといいな。

学さん、ようやく奈々子さんに謝ることができましたね。今まで奈々子さんが何度伝えても聞く耳を持たなかったことには少々モヤモヤしますが、これを機に、家族の声にもしっかりと耳を傾けるようになってほしいですね。

※この記事は過去に公開したものを再掲しています。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:dechi

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