夫が数字を忘れることがあるなんて

お腹の双子の名前が決まりました。2人とも男の子であることがわかった後、レイとイチという名前を理仁が考えてくれました。数字好きなプログラマーの理仁らしく、0と1がプログラムの基本であることや、0は数の概念を変えた数字で1はすべての基本になる数字だから・・というのが名前の由来です。まさか子どもの名前にまで数字を絡めてくるとは思いませんでしたが、とても素敵な名前で私もすぐに気に入りました。
辛かったつわりも落ち着き、お腹もだいぶ大きくなってきた私。最近は胎動も感じるようになってきました。「あ、今動いたかも」そう言うと、「えっ?レイとイチ、どっちが動いたの?」と前のめりで聞いてくる理仁。「そこまでは・・。理仁も触ってみる?」と言うと、理仁は私のお腹にそっと手を置きました。

でも・・さっきまで元気に動いていたのに、理仁が触った途端に胎動がピタリと止まってしまいました。「動かない・・」しょんぼりする理仁に「パパには塩対応かな」と冗談っぽく言いました。

諦めきれない理仁は「どこで動いたの?何回?どのくらいの強さだった?継続時間は?胎動が起こる間隔は?」と質問攻め。「質問多すぎ。研究じゃないからね」なんでもかんでも数字で考える理仁に呆れていると・・また胎動を感じました。

「ほら、また動いたよ。わかる?」そう聞くと、理仁は「うん」と小さく頷きました。手のひらから感じる胎動に感動しているようです。

「すごい・・本当にここにいるんだ。データじゃなくて、今、ここに僕たちの子どもが・・」噛み締めるように言う理仁に「そうだね」と返しながら、私は驚いていました。だって・・あの理仁が今は数字を忘れているんです。赤ちゃんが産まれたら、また新しい理仁が見られるかもしれないと思うと楽しみです。
数字を忘れてお腹の赤ちゃんの存在を感じる理仁さん、とっても幸せそうですね!目に見えなくても、そこにいると実感できると感動しますよね。
※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:尾持トモ
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