妹に半分奪われてきた愛情


まさか娘がそんなことを言うなんて・・・私はショックですぐには言葉が出てきませんでした。
「お父さんの娘は、私だけ。だから、遺産だって私とお母さんだけのものでしょ。」亜美は、妹の菜美と私の前で、そう言い放ったのです。

夫幹久さんの最期の時。お別れしなければならない悲しみの中、横たわる父親の前で亜美は「今まで、愛情だって何だって、全部菜美に半分奪われてた。私はずっと我慢してたの。」と続けながら、悲しみなのか怒りのせいなのか、怖い顔をして肩を震わせていました。

静かに俯いて亜美の話を聞いていた菜美が「私は遺産はいらないよ。」と言いました。そして悲しそうな、それでも厳しい顔で「だから亜美ちゃん、静かにして。お父さんが起きちゃう。」と、あくまでも幹久さんを気遣ってハッキリと言いました。すると亜美は「菜美、あんたはそうやって、いつもいい子ぶる!」とますます声を荒げました。

「亜美、やめなさい」幹久さんと心穏やかにお別れをしてほしい。それなのに遺産だの本当の父親だのと悲しいことを言わないで!私はそんな気持ちでした。「お母さん。私は平気だから」と菜美は言いますが、大好きな父親を前に、菜美だって平気なはずがありません。それは亜美だって同じのはずなのに。

亜美と菜美。幹久さんと一緒に精一杯愛情を注いで育て、仲が良かったはずの姉妹なのになぜこうなってしまったのかしら。幹久さんが余命宣告を受けてから、覚悟はしていたものの、いざお別れの時になると悲しくて悲しくて、やりきれない思いでした。そんなときの亜美の発言に、ますます悲しみが溢れました。
こんな時に、しかもお父さんの前で遺産の話をして、更に菜美さんが「いらない」と言うと「いい子ぶる」と怒りをあらわにするなんて、非常識だし矛盾しているし、なによりお父さんが悲しいですよね。いったいこれまでに何があったというのか、気になります。
※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ
![ママ広場 [mamahiroba]](https://mamahiroba.com/wp-content/themes/mamahiroba-2024/images/common/logo.webp)

まだこの記事にコメントはありません。最初のひとりになってみませんか?