[2]垢抜けた夫がクズだった話|きっかけはマイナーなアニメ。好きなものが同じで恋に落ちたふたり

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前回のお話

明るくて可愛くて大学の人気者の美月は、実はアニメオタク。ある日、一緒の講義を受けていた、地味な感じで名前も知らない男子学生のカバンになかなか手に入らない推しキャラのキーホルダーがついているのを見つけてテンションが上がりました。学食へ行こうと集まってきた友達よりも、思わず気になるその学生を追いかけた美月です。

推しが同じなら仲良くなるのに時間は要らない

私が今いちばんハマっているアニメ「俺が主夫になったら世界が回り始めた」で最推しのケイを知っている人に、大学で会ったことがありませんでしたが、まさか一緒の講義に出ている人でケイのレアなキーホルダーを付けている人がいるなんて!同じ趣味の人がいた嬉しさや、全然手に入らないキーホルダーを持っている羨ましさや、いろんなことが気になって思わず話したこともなく、名前すらも知らない彼を追いかけて声を掛けました。

「あのっ!」急に声を掛けられた彼は、驚いたように「え?お、俺ですか?」とキョロキョロしていました。「そのキーホルダーって俺主夫の「ケイ」だよね!?」私が彼のカバンについているキーホルダーを指して言うと

「はい・・・そうですけど」と、興奮ぎみの私に突然話しかけられたせいか、まだぎこちない様子でしたがこの時の私にそんなこと気にしている余裕はありませんでした。「しかもオタメイト限定のやつだよね!?」と、嬉しさのあまり前のめりで彼に話しかけてしまった私。ようやく彼が引いていることに気づきハッとしました。

慌てて「俺主夫」が好きな人に大学で初めて会ったことを伝えて彼に謝りました。すると彼はなんとケイのキーホルダーを自分のカバンから外すと、「あの、よければどうぞ」と言ってくれたのです。まさかの展開に驚きましたが嬉しくてたまりませんでした。聞くと、彼はまだ家にたくさん持っているのだとか。いいな!私なんて何回くじを引いても当たらないのに!「神ですか!?ありがとうございます」思わず大きい声になってしまいました。

彼の名前は直哉くん。ケイのキーホルダーを握りしめて大興奮の私に、直哉くんは「ははっ、声でか」と微笑むと「大丈夫ですよ」と言ってくれました。その優しい笑顔に、私は密かにキュンとときめいてしまいました。それからというもの、積極的に直哉くんに話しかけに行く私に友達は少し驚いていたけれど、マイナーなアニメが好き同士の直哉くんと私が仲良くなるまで、それほど時間はかかりませんでした。

直哉くんと友達になって数ヶ月経った頃、私は思い切って直哉くんに「私と付き合ってくれませんか?」と告白しました。人生初の告白です。付き合うなら絶対に中身が大事。直哉くんとならきっとうまくいくと私は信じていました。直哉くんはしばらく沈黙したあと、照れたように「えと、俺でよければ」とOKしてくれて、私たちは恋人同士になりました。

趣味が同じだとデートもきっと楽しいですね。初々しいふたり、応援したくなります。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:モトヤマラミ 編集:石野スズ
作画:yuiko

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