[6]花泥棒|花がないチューリップを見て残念がるご近所さん。やけに詳しくてつい疑いの目を向けてしまう

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前回のお話

かなさんは、小学5年生の娘さくらちゃんのお母さん。さくらちゃんを見送って、庭の花に水をあげてから出勤するのが毎朝のルーティンです。ある朝、かなさんがいつものように水をあげようと花壇に行くと、ようやく咲いたチューリップの花が何者かによって千切られていることに気付きました。子どものいたずらか、花が欲しかったのか、それとも犯罪の目印か。誰が何の目的で花を千切ったのかは分かりませんが、チューリップを大切に育てていたさくらちゃんのためにも、かなさんは絶対に犯人を見つけると誓います。小学校から帰宅したさくらちゃんも千切られたチューリップを見て「絶対に許さない!」と怒り心頭。かなさんとさくらちゃんは花泥棒を捕まえるために作戦会議を始めます。状況を整理してみると、昨日さくらちゃんが学校から帰って来た時にお向かいの同級生大地くんにチューリップを見せたということで、昨日の夕方まではチューリップが無事だったことがわかりました。大地くんはやんちゃだけれど弟に優しい頼れるお兄ちゃん。さくらちゃんの話しを聞いて大地くんのことを思い浮かべたかなさんは、今朝職場でチューリップのことを話したときに同僚から言われた「近所の子どもが千切ったんじゃない?」という言葉が頭をよぎりました。翌朝、かなさんが花壇の花をチェックしていると大地くんがやってきました。さくらちゃんと一緒に学校へ向かう大地くんは、ふと千切られたチューリップに視線を落としますが、無言ですぐに顔を逸らしました。大地くんの反応に違和感を覚えたかなさんは「まさか・・」と胸がざわつきます。

1話目から読む

やけにチューリップに詳しいご近所さんも怪しい気がする

我が家のチューリップの花を千切った犯人を捕まえるため、私は毎朝花壇の状態を念入りにチェックすることに。すると翌朝、お向かいの大地くんは花だけが無くなっている不自然な状態のチューリップに気付いたはずなのに無反応でした。大地くんの様子に違和感を覚えた私は「まさか・・」と胸がざわつきました。

チューリップの花が摘み取られていることに気が付いてから一日が経ちました。家の敷地内に置いてあったプランターの花が無くなったということは、誰かが我が家の敷地に入ってきたということ。花にいたずらされたことへの怒りもありますが、同時に恐怖も感じます。

「早く犯人見つけないとなぁ。動物とか?うーん・・」と一人で思い悩んでいると、突然「あら、チューリップがないわ」と女性の声が聞こえて驚きました。

声の主はご近所に住む城坂さんでした。「・・あ、城坂さん、おはようございます」と挨拶すると、にこやかに挨拶を返してくれる城坂さん。彼女は、近くの坂の上の家に住んでいて、いつも大きな帽子をかぶり長袖で丈の長い黒い服を着ています。その見た目からか、近所の子どもたちからはちょっと恐れられている存在です。

花の無いチューリップを気にかける城坂さんに「そうなんです。昨日無くなってて・・誰かが千切ったみたいで」と説明すると、城坂さんは「そうなの?酷いわね」と同情の言葉を口にしますが「でも大丈夫よ。チューリップはね、花が咲いたら枯れる前に摘み取って、球根に栄養を回すといいのよ。そしたら来年も咲くから」とにっこり。

「お詳しいですね・・!」と思わず感心していると、城坂さんは「チューリップ大好きなのよ。ここにあったお花も淡いピンクで可愛くて欲しいくらいだったのに、残念だわ~」とがっかりしたように言いました。城坂さんのその言葉に、私は「欲しいくらい!?やけに詳しいし、なんだか・・正直もうみんな怪しく見えてきちゃう・・」と内心モヤモヤ。「そうなんですね~。ありがとうございます~!」と笑顔で返しつつも、心の中では「お花欲しさに城坂さんが・・なんてね」とつい城坂さんを疑ってしまう自分がいました。

花が千切られたチューリップを見て無反応だった大地くんも、反応した城坂さんも、みんなが怪しく思えてきてしまったかなさん。手がかりが何もない今の状態では、かなさんが疑心暗鬼になってしまう気持ちも分かる気がします。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

監修・校正:ママ広場編集部 編集:石野スズ
脚本・作画:めめ

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