ショートスリーパーはほとんどいない?睡眠不足が子どもに与える影響を看護師の視点で解説します

アイコンイメージ

うちの子、夜の方が活発なんだけど、これって夜型になるの?あんまり寝てないけど元気なのは、ショートスリーパーだから?そんな疑問について、看護師・保健師の経験がある株式会社TAYORI代表取締役の奥野実羽心さんにお伺いしました。

「うちの子、なかなか寝てくれない」「朝起きるのが苦手で・・・」という話は、子育て中のパパ・ママの中でよく話題になりますよね。もしかしたら「うちの子はショートスリーパーなのかな?」「夜型体質なのかしら?」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。今回は、ショートスリーパーや夜型(クロノタイプ)の科学的な実際や、お子さんの睡眠について、最新の知見と具体的なアドバイスをお届けします。

ショートスリーパーと夜型人間は本当に存在するの?

結論からいうと、ショートスリーパーも夜型人間も、科学的に実在します。しかし、その特性は多くの人が考えるよりも稀で、遺伝的な要因が大きく関わっています。

「真のショートスリーパー」はごく稀な存在

ショートスリーパーとは、1日に6時間未満の睡眠でも健康を維持し、日中の活動に支障をきたさない人を指します。これは、睡眠時間が短いだけでなく、その睡眠の質が遺伝的に非常に高いという特徴があります。
しかし、このような遺伝的特性を持つ人は全人口の1%未満と推定されており、非常に稀な性質といえるでしょう。

多くの場合、「自分はショートスリーパーだ」と感じている人は、実際には「隠れ睡眠不足」である可能性が高いです。日中に眠気を感じたり、集中力が続かなかったり、イライラしやすかったりする場合は、たとえ本人が自覚していなくても、睡眠が足りていないサインかもしれません。

「夜型」も遺伝子で決まる「クロノタイプ」

朝型・夜型といった個人の傾向は「クロノタイプ」と呼ばれ、これもまた遺伝的な要因に強く影響される生物学的な特性です。特定の遺伝子が体内時計の調整に関与しており、これらの遺伝子の個人差によって、朝に強い人(朝型)と夜に強い人(夜型)が生まれます。

クロノタイプは、約30〜50%が遺伝的要因で決まるとされており、努力だけで大きく変えることは難しいとされています。お子さんが夜型傾向に見える場合、それは単なる生活習慣の乱れだけでなく、生まれ持った体内時計のリズムが関係している可能性も考慮する必要があります。

子どもの睡眠が短かったり、夜型だったりする場合、日常生活で気を付けることは?

お子さんが短時間睡眠に見えたり、夜型傾向が強かったりする場合、まず「真のショートスリーパー」や「遺伝的な夜型」であると安易に判断せず、「睡眠不足」や「生活リズムの乱れ」の可能性を疑うことが重要です。

睡眠不足が子どもに与える影響

子どもにとって、十分な睡眠は心身の発達に不可欠です。睡眠不足は、以下のようなさまざまな悪影響を及ぼすことが指摘されています。

○集中力・学力の低下
日中の眠気や注意力の散漫により、学習効果が低下します。
○感情のコントロールの難しさ
イライラしやすくなったり、多動傾向が強まったりすることがあります。
○身体的健康への影響
免疫力の低下や生活習慣病のリスク増加につながる可能性もあります。
○発達障害との関連
発達障害を持つ子どもは、睡眠障害を併発しやすい傾向があります。

この記事をSHAREする

この記事をSHAREする